東京実vs豊島学院
2番手・関（東京実）
雲が増してきた江戸川区球場での第2試合目は東京実対豊島学院の一戦。お互い初戦を二桁得点での勝ち上がりで乱打戦が予想されたが、試合展開は東京実の一方的な展開となった。
東京実は初回から相手のミスなどで3点を挙げていくと、3回には8番宮良の犠牲フライで1点を追加。そして5回にビックイニングを作り打者一巡による一挙6点を挙げる攻撃を見せ10対0の5回コールドで豊島学院を下した。
中でも活躍を見せていたのは、先発としてマウンドに上がっていた背番号1の栗田航輝。投げては4回を43球被安打1のピッチングで豊島学院打線を完璧に抑えた。栗田のピッチングに対して山下監督は「1回戦よりも落ち着いて投げられていました。ですがランナーを背負った時に考え過ぎているので、10月までに気持ちの面も鍛えてもらいたい」と振り返ってくれた。
たしかに栗田はランナーがいるのといないのとではピッチングが全く違っていた。ランナーがいないと少し高めに球は浮いてしまうもののテンポの良いピッチングで投げ込んでくるのだが、ランナーが出た途端、ランナーに気を遣いすぎてしまいテンポが全く乗れていなかった。その投球に栗田は「ランナーが気になってしまいました。気持ちの面なので修正していきたいです」と次の戦いを見据えて振り返ってくれた。また、栗田はバッティングでも実力を見せてくれた。打席は3打席しか回ってこなかったものの、栗田は「ミート中心で打席に立ちました」と3打数2安打、そのうち1本はライト線にスリーベースという逆方向への長打力も放ちバッティングでもチームに貢献した。
活躍をしていたのは栗田だけではないが、チームとしていい形で都大会出場を決めた東京実。本戦は10月だが、それまでに個人のレベル・チームのレベルをもっと上げっていってもらいたい。
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