履正社vs柴島
履正社 竹田祐
夏の大阪大会を制し、甲子園では3回戦まで進出した履正社が秋初戦を迎えた。1回、4番・若林 将平(2年)のタイムリーで1点を先制すると、2回には3番・安田 尚憲(2年)のタイムリーなどで10点追加し、コールドゲームへの流れに持っていった。新エースの竹田 祐(2年)は3回を投げノーヒットピッチング。4回は背番号18の美野田 雄介(1年)、5回は背番号11の田中 雷大(2年)へとリレーし、柴島打線をシャットアウト。5回コールドゲームで2回戦に進出した。
履正社の岡田 龍生監督は、夏まで4番を打っていた安田を3番に、下位を打っていた若林を4番に据えるオーダーで初戦を戦った。1、2年生だけで臨む今春の私学大会でもこの打順を試していたが、指揮官は、「3番(を打てる打者)がいれば、安田を4番にして、若林を5番における。それが理想」と別の本音も滲ませる。夏の甲子園後、新チームになって10試合近くの実戦で、中々3番になりうる選手が出てこなかった。この日も点差が開いた3回以降は選手交代を頻繁行い、野手はほとんどが出場したように、新たにベンチ入りした選手の経験を積ませて、チームを育てていくのが現状のようだ。その中で指揮官が期待するのはやはり夏の甲子園経験者2人。新チームでは、若林を主将、安田を副主将に指名。「2人で引っ張っていってほしい」とのメッセージをこめた。若林は、「(野球人生で)主将は初めて。ただ、指名される予感はしてました」と話し、自らの役割を認識。安田も、「来年春にもう一度甲子園へ行きたい」と力をこめた。
なお、U-18日本代表で5日に台湾から帰国した寺島 成輝投手(3年)は、来週から国体向けて本格的に練習再開。プロ志望届も近日中に提出する予定であることを首脳陣が明かした。台湾での寺島ピッチングをテレビで少し見ていたという安田は、「ジャパンのユニフォームカッコよかったですね」と来年のU-18日本代表入りを目指す思いも口にした。
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