台湾代表vsインドネシア代表
本塁打を打った陳琥（台湾）
地元・台湾が登場。面白いのは台湾の選手が打席に立つたびにBGMが流れること。それは日本でいえば、ブラスバンドで選手を応援しているようなものだ。台湾は高校生の時点でスタジアムが主導となって盛り上げている姿を見て、文化の違いを実感した。
今年の台湾は、中信ドラフト1位の陳琥が注目だ。182センチ90キロと恵まれ体格。投げては最速149キロ、打っては本塁打連発と、台湾の大谷 翔平といわれているが、豪快な体格とは裏腹にあどけない童顔も、そういわれている理由の1つではないだろうか。
そんな台湾は1回裏からチャンスを作り、一死三塁から3番疹建富が左越え適時三塁打を放ち、1点を先制すると、陳琥が痛烈な右前適時打を放ち、2対0とすると、その後も打線の勢いは止まらず、7番蘇煒智の走者一掃の適時三塁打などが飛び出し、打者14人の攻めで一気に7点を先制する。
2回裏には、相手の敵失や4番陳琥の痛烈な2点適時打などで一挙に6点を追加。3回裏には4番陳琥が豪快な2ランを放ち、そして4回裏にもさらに2点を入れて、20対0とした。台湾は4投手のリレーで完勝。5回コールド勝ちで第1戦目を勝利した。陳琥は打球の速さ、飛距離は別格。インパクトまでロスのないスイング軌道。スイングの強さ、太ももの強さといい、もし日本に彼のような選手がいれば、間違いなくドラフト1、2位指名間違いなしの逸材ではないだろうか。
陳琥が注目されるが、1人1人の打球の速さはなかなかで、さらにスピード感のある選手が揃っているのが魅力だ。
（文＝河嶋 宗一）
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