SMAP、結成28年の歴史に幕

写真拡大

 年始から解散問題が散々報じられてきたSMAPが、ついに今年いっぱいでの解散を表明した。自責の念を漏らす木村拓哉(43)、中居正広(43)に対し、香取慎吾(39)や草なぎ剛(42)が発したコメントは清々しささえ感じさせ、舞台裏の複雑な感情を物語っている。

「せめて活動休止にできないか、ギリギリまで調整は続いたようですが、8月上旬についに決裂。香取を中心とする解散派に話を蹴られた木村は、草なぎに直談判するなど交渉を続けたが実らず、失意のままハワイ旅行へ旅立ちました」

 とはジャニーズに詳しいライターだ。SMAPをめぐっては、音楽番組への出演を見送るなど異常事態が続いていたが、ダメ押しとなったのが『NHK紅白歌合戦』の出場断念だった。23回の出場記録を誇るSMAPだが、今年は早々と出場不可となったのだ。

■幻となったキムタクの司会案

「紅白にだけは出るだろう、という予想が怪しくなってきたのが7月下旬。思えばこれがSMAP解散の予兆でした。出場反対派は香取で、木村もここまで強硬な態度とは思っていなかったのでは。そもそも、5人とも9月の契約更新に一旦はサインしたわけですから」(前出・ライター)

 SMAPでの出場が難しくなるや、NHKは奇策に出る。木村拓哉の司会案だ。しかし、内情を言えばそれどころではなくなってしまった。

「キムタクには紅白の司会は難しいでしょう。そもそも、気取った芸風が特徴で、大御所が多く出場する紅白との親和性がない。こうして紅白との絡みそのものが消滅し、その流れで解散へ突き進んだ印象があります」(大手プロダクション幹部)

 結成28年で幕を閉じたSMAP。この後味の悪さがジャニーズ帝国の凋落を招かないといいいのだが。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。