奪三振記録を塗り替えるか？！高橋 昂也（花咲徳栄）が甲子園マウンドへ！
高橋 昂也（花咲徳栄）
甲子園記録に挑戦！高橋 昂也は奪三振記録を塗り替えるか？
ドラフト上位候補に挙がる高橋 昂也（花咲徳栄）。そんな高橋が埼玉大会で残した成績はこちら。
試合数：6投球回数：37回奪三振：52被安打：11四死球2防御率0.00
奪三振率は12.65、四死球率0.49とほとんど四球を出さずに奪三振を稼いでいるのだ。高橋の投球パターンを見ると、
・ストレートは内外角高め低めでも三振が取れる・フォークで空振りが奪える・スライダーで空振りが奪える それも外角にも、内角にも投げられる
高橋の場合、ストレートは意図的に高めへ投げることができる。それが140キロ〜145キロを計測するのだから、打者からすればたまったものではない。高めへ狙いを定めたら、フォークで空振りを奪われ、今度はアウトコースへ狙いを絞ったら、インコースへズドンとくる。恐らく埼玉の打者たちはどうすれば打てるんだ！と思ったに違いない。それだけ高橋は自分の意図通りに投げることができていたのだ。
球速が速い、変化球の切れが鋭い、コントロールが優れている。この三要素を兼ね備えているだけでも素晴らしいが、高橋にはもう1つの武器として、打ちにくい投球フォームがある。テイクバックが小さく、左腕がトップに入ったときには打者から隠れている。さらにリリース時には、打者寄りで離すことができていて、球持ちが実に良いフォームなのだ。そのため打者からすれば、5キロほど増して見えるのではないだろうか。高橋が三振を多く奪えているのは、このような理由があると言える。そんな高橋に注目したいのは奪三振記録だ。
奪三振の歴代記録は以下の通りとなっている。
板東 英二 83斎藤 佑樹 78松井 裕樹 68
高橋は勝つ投球が第一で、三振は狙ってはいないと思う。ただあまりにも球威、変化球の切れが優れているので、多くの奪三振を量産するのではないだろうかと期待できる。ぜひ高橋の投球を見る時は、パフォーマンスだけではなく、三振の数にも注目をしていってほしい。
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（文＝河嶋 宗一）
