県立鳥取西高等学校(鳥取)
鳥取県鳥取市にある県立鳥取西高等学校は、鳥取藩校「尚徳館」の流れを汲む伝統校。学校としては明治6年に開校し、その後統合を経て現在の鳥取西高校となっています。伝統校らしく、これまで各界に人材を輩出しています。球児のみならず日本全国でおなじみアシックスの創業者、「オニツカタイガー」で有名な鬼塚 喜八郎さんも鳥取西(当時は鳥取第一中学校)の卒業生。また、鬼塚氏の同級生には、阪神タイガース等に所属し、日本プロ野球第1号本塁打を放った藤井 勇さんという歴史的な選手もいます。当然、野球部は全国大会出場経験も多数。甲子園大会第1回出場校としても知られています。
そんな由緒正しい伝統校・鳥取西野球部ですが、昨秋は鳥取県秋季大会準々決勝で延長11回サヨナラ勝利、3位決定戦では先制されるも終盤に得点し勝利と、粘り強さで中国大会に出場を果たしました。更なるレベルアップを目指す鳥取西は、どんな冬を過ごしているのでしょうか?
チーム基本情報を紹介!■鳥取西高校の國岡 啓史君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が12人、2年生が7人の合計19人です。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
学校とは別の場所に野球部専用のグラウンドがあります。
立派なグラウンドですよね!期待の高さが覗えます。
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについてウエイトトレーニングで体を作る(県立鳥取西高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「粘り強さ」と「集中力」、そして「堅い守備」です。
Q. どちらかというと、しっかり守れるチームなんですね。このオフシーズンではチームとしてどんなことに取り組みますか?
身体能力を上げて夏に戦える力を付けます!
Q. オフシーズンの練習で鳥取西ならではの名物練習などはありますか?
「北園の階段」です。
Q. 階段、と聞くだけで何が起こるかわかりますね。なかなかハードそうです。ではその練習を乗り越えて、春夏はどんな目標を抱いていますか?
まず春に優勝し、夏は甲子園に出場します!
秋の大会を振り返ってQ. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
自信にもなりましたし、自分たちの弱さ、甘さを痛感出来た大会でした。
Q. 自信といえば、確かに準々決勝では延長戦をサヨナラで制し、3位決定戦では終盤に得点するなど「ここぞ!」の勝負強さが光りました。この強さの秘訣はどんなところにあると思いますか?
それはやはり、集中力と粘り強さですね。
Q. チームの強み、ウリの部分を生かせた大会だったんですね。では、大会を踏まえてこの冬に取り組んでいる練習メニューはありますか?
ウエイトトレーニングには力を入れています。
Q. 立派な施設ですものね。ガッツリ鍛えてください!さて、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。
まずチャンスで打ってくれた小林 貴己。また、粘り強い投球で試合を作ってくれた吉田 拓海です。そして、チームが厳しい時に1本打ってくれたのは勢川 知之でした。
Q. それぞれチームを救う働きをしてくれたんですね。続いて、チームの中で今春キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
小林 貴己です。春もホームランをバンバン打ってほしいですね!
Q. 小林君ですね。注目しておきましょう!最後に、2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンだと思いますが、春に向けてどんな冬にしたいですか?
ウエイトトレーニングやランなどで身体を鍛え上げ、個々がレベルアップできればと思っています。
まずは個々の力を上げ、チーム全体のレベルアップにつなげるんですね。國岡主将、ありがとうございました!
[page_break:指導者が語る!このチームの強み]ここからは、鳥取西の吉田 拓海君と小林 貴己君の両副主将にお話を伺います!
この冬のテーマは体作り(県立鳥取西高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
吉田 拓海(以下「吉田」):元々体を動かすことが好きだし、あとは単純に野球が好きだからですね!小林 貴己(以下「小林」):自身の高校生活を野球だけに費やすというそのスタイルに憧れました。自分も野球を2年半悔いのないように終えたいです。
Q. 全力って、それだけで感動できますよね。ではこの冬はどんな冬にしていきたいですか?
吉田:チーム全体として体を鍛えて大きくします。個人的には下半身を強化してフォームを修正したいです。小林:振り込む冬にしていきたいです。
トレーニングに励む選手たち(県立鳥取西高等学校)
Q. チーム総筋力を上げるんですものね。頑張ってください!では、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください。
吉田:「気持ち」です。トレーニング、試合での自分のモチベーション、プレーを変えたり自分をつくるのは気持ちだと思っています。小林:「人事を尽くして天命を待つ」です。
Q. やり切るからこそ、天命を待てるんですよね。その覚悟が素晴らしいです。最後に『自分はここまで成長するぞ!』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
吉田:まずは、尊敬する先輩・川上 遥さんを超え、県、山陰、そして中国地区でナンバーワン投手になりたいです。チームの絶対的エースになり、鳥取を代表する選手になります。
Q. 志が高いですね。その強い「気持ち」、いいと思います!小林君はいかがですか?
小林:自分は、甲子園のバックスクリーンにホームランを放てるまでに成長します。夏までにホームランを10本は打ちます!
お!ホームランは國岡主将も期待していましたよ!吉田君、小林君、ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み■浅田 真一監督に質問!
Q. 今年のチーム、これまでの戦いを振り返ってどう見ますか?
バッテリーを中心に守備からリズムを作っていくチームです。それだけに、秋の大会では失策によりゲームが苦しくなりましたね。
Q. リズムが崩れてしまったということですね。それを踏まえ冬はどのようなテーマを掲げていますか?
この冬は守備を中心とした基本練習の反復と、体作りにテーマをおいてやっている最中です。
Q. 基礎の反復と体作りは厳しいですが、全ての元になるものですね。最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ、一言お願いします!
やった分だけ自分のものになります。シーズンインでの成長を楽しみにしながら練習していきましょう。
浅田先生、ありがとうございました。みなさんの成長した姿を見るのが楽しみです!