県立下館第一高等学校(茨城)
茨城県筑西市にある下館一高等学校は大正11(1922年)に創立された歴史のある県立校です。1949年に「下館第一高校」に校名変更すると、その10年後の1959年に夏の甲子園出場を果たしました。同校のOBには、昭和33年に首位打者を獲得、15シーズンで打率3割以上を7回達成、ミスタータイガースと慕われ、2002年に野球殿堂入りをした田宮 謙次郎氏がいます。昨秋は、県大会優勝の霞ヶ浦と対戦し、0対5で敗れたものの、改めて強化ポイントが見えたようです。この春、関東大会出場を目指す下館一ナインに迫りました。
■下館一高校の飯田 篤君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生15人、2年生 17人の合計32人です。マネージャーはそのうち3人です。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
グラウンドは、水はけがとても良いグラウンドです。校庭でサッカー部・陸上部・軟式野球部などと共用で使っているので、試合の日を除くとライトは60mくらいしか確保できません。
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて主将の飯田 篤選手(県立下館第一高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
1年生と2年生の仲が良く、学年に関わらずお互いに声を掛け合えることと、メンバー同士で足りない部分をカバーしているところと、劣勢の場面でもベンチが盛り上がって声が出せるところです!
Q. 選手同士の絆を感じますね!では、このオフシーズンでのチームの目標は何ですか?
チームの平均体重5キロアップすることと、トレーナーが行っている測定で、体力偏差値を“5アップ”させることです!
Q. トレーナーの方を呼んでいるんですね!では、オフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは』の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば教えてください。
タイヤ押しです。30m、50m、75mと距離を変えたり本数を変えたりして実施しています。また、ホーム→ライト線→レフト線→ホームを結んでできた三角形を設定タイムを決め、4周→3周→2周→1周と走っていく三角走が本当にきついです。
Q. 下半身を鍛えるにはもってこいのメニューですね。では、今年の春、夏の目標を教えてください。
春は関東大会に出場すること。そして夏はまず初戦をしっかり勝ち、甲子園出場を目指しています!
秋の大会を振り返ってQ. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
自分たちの力が県大会でどこまで通用するか力を試す大会でした。
Q. 秋の大会では夏の覇者である霞ヶ浦高校に敗れはしましたが、中盤からは流れを掴んだようにみえました。この試合を通じて感じた事や収穫を教えてください。
県のトップレベルのチームであっても、自分たちが崩れなければ、なんとか食らいついていけることを感じました。また、2人の2年生投手が県大会でも十分に力を発揮してくれたことが収穫でした。
Q. 大会をふまえて、この冬強化したいポイントや、やってみたい練習はどんなものですか?
バッティングの強化と速球を攻略できるようにすること。そして走塁を強化して、次の塁を狙う姿勢や判断力を付けて試合に活かせるようにしたいです。また守備での細かいエラーも無くしていきたいと思っています。そして1プレーにこだわっていきたいです!
篠崎 泰彰投手(県立下館第一高等学校)
Q. ありがとうございます!では、このチームのキーマンを教えてください。
角谷 祐二と水越 亮汰、篠崎 泰彰です。角谷は勝負強いバッティングでチャンスを活かしてくれました。また、水越と篠崎は投手としてしっかりとゲームを作ってくれました。
Q. チームの中で、春にキーマンになってくれるであろう選手を教えてください。
中村 響基です。中村は打線の中心になってくる選手で、自分でチャンスを作ったり、チャンスでの一本を期待しています!
Q. 4人の選手に注目したいと思います!では最後に2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズンですが、春に向けて、どんな冬にしたいかなど、思っていることを教えてください。
寒い冬ではなく、熱い冬にしていきたいです!!
ありがとうございました!
[page_break:指導者が語る!このチームの強み]ここからは、水越 亮汰君、篠崎 泰彰君、町田 陸君にお話を伺います!
水越 亮汰投手(県立下館第一高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
水越 亮汰(以下「水越」):泥臭い全力プレーが見られ、多くの人に愛されているところです。
篠崎 泰彰(以下「篠崎」):そこに高校野球があるから。野球が僕らを呼んでいるから高校野球が好きです!
町田 陸(以下「町田」):高校野球でのキビキビとした動きやプレーや1つのファインプレー、1つの勝利で多くの人を元気にできるところです。
Q. 高校野球は魅力的ですよね!では、この冬はどんな冬にしていきたいですか?
水越:目標に向かって頑張る熱い冬にしたいです。篠崎:心身ともに熱く、成長できる冬にしたいと思います。町田:熱い冬。辛い練習を全員で乗り越え、心も体も熱くいきたいです!
Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?
水越:「捲土重来」です。伊沢:「練習を積んだその10割を出そうとは考えるな。そんなことは不可能だ。6割出せ。そうすればお前は勝てる」。この言葉ですが、自分は勝負の時こそ気負わずリラックスするという解釈をしています。町田:「不撓不屈」です。
Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
水越:球速がなくても抑えられる制球力と投球術を極めたいと思っています。一つひとつの試合を全力で勝ちにいきます。篠崎:140キロ以上をマークすることです。そして常勝軍団になります!町田:私立高校に負けない身体づくりをしてチームの柱になります。そして目の前の試合に勝つことを目標にしています。
ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み■片岡 良祐監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってからどんなテーマをもってチームを作り上げてきましたか?また、秋の大会の振り返りとこの冬のテーマを教えてください。
一体感を持って、個々の良さ(強み)を活かしてチームとして戦う。試合では我慢してピンチを凌ぎ、ここぞというチャンスでは一気に畳みかける攻撃ができるようにしていこうということで取り組んできました。秋の県西地区大会や県大会ではその成果を出せた場面もありましたが、敗れた試合では、自分たちのミスで崩れてしまったり、速球投手に対応できなかったという課題も残りました。また、選手の体が細く、まだまだ力強さに欠けるように感じましたので、体作りもこの冬のテーマであると考えています。
Q. 最後に厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ何か一言をお願いします。
自分だけでなく、みんなで成長できる冬の練習にしてほしいですね。練習時間が限られていますので、今以上に1分1秒を大切に過ごしてほしいですね。
熱い冬を乗り越えた下館一高校の活躍に期待しています。ありがとうございました。