「夏の移籍を後悔していそうな7人の選手たち」

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冬の移籍市場がついにオープンとなった。

そんななか、『squawka』が「この夏の移籍を今になって後悔しているかもしれない選手」とする興味深い話題を伝えていたので紹介する。

MF エステバン・カンビアッソ(レスター→オリンピアコス)

後から考えれば、カンビアッソは昨季終わりに提示されたレスターからのオファーにサインしておけばよかったと思っているかもしれない。

このアルゼンチン人MFはキング・パワー・スタジアムへの残留を選ばず、ギリシャ行きを決めた。オリンピアコスはほぼいつも国内リーグで優勝しており、その時は賢明なチョイスに思われた。

それは、レスターが奇跡的な戦いぶりでプレミアリーグの首位に立つ前であり、彼らは今やプレミア制覇の本当のチャンスがある。おそらくはインテル時代にクラウディオ・ラニエリとうまくいかなかったことが、彼を思いとどまらせたというのが事実だろう。だが、今は少し嫉妬まじりに眺めているに違いない。

FW ペドロ(バルセロナ→チェルシー

“MSN”が優先されたバルセロナから移籍したがったことについて、ペドロをあまり非難することはできない。だが、彼は昨季のプレミア王者であるチェルシーにもう少しは期待していたに違いない。

今季のバルセロナとチェルシーを対比するとその差はあまり大きく、前者はリーガとCLも再び支配するように見える。一方のチェルシーはリーグ下位へと低迷し、ジョゼ・モウリーニョ解任後の完全な混乱に見舞われている。メッシが負傷離脱している間、ペドロにはいくらか試合が与えられていたはずだ。

FW アダマ・トラオレ(バルセロナ→アストン・ヴィラ)

アストン・ヴィラはスペインにある住宅のように聞こえるかもしれない。だが、このウェスト・ミッドランズのクラブとバルセロナはあらゆる意味で違うリーグにいる。

両クラブの将来的見通しは、非常に非常に違うものに見える。ルイス・エンリケのチームがリーガ首位に立つ一方、レミ・ガルドのチームは勝ち点が一桁代だ。トラオレはより若かった頃、チャンピオンズリーグでのプレーを夢見ていたはずだ。チャンピオンシップ(英2部)ではなく。

ヴィラが懸命に取り組まない限り、彼は来季そこ(2部)にいることになるだろう。弱冠19歳のトラオレにはまだ望みがある。だが、偉大なるクラブを去り、残念なクラブにやってきたことは、彼の自信を叩きのめしたはずだ。

MF スティーヴン・ジェラード(リヴァプール→LAギャラクシー)

現実的になるならば、リヴァプールにおけるスティーヴン・ジェラードの時間は終息に向かっており、引退前のアメリカへの素敵なお別れツアーは理想的なものに見えたはずだ。

だが、アメリカでの長距離移動、気温、人工芝のピッチ、そして標高は彼に負担を強いるものであり、2016年での引退も示唆することになった。

レジェンドとして扱われるアンフィールドに留まっていた場合を想定することはできない。

彼は間違いなくユルゲン・クロップと働くことを好んだであろうし、ドイツ人指揮官のほうもジェラードに同じような愛着を感じたことであろう。事実、MLSのオフシーズンでメルウッドに戻ってきたジェラードとクロップはほとんどキスを送り合っているようであった。

MF フローラン・トーヴァン(マルセイユ→ニューカッスル)

今季、トーヴァンがニューカッスルのためにしたことは何だろうか?実のところそれほどのものはない。

リーグ戦においてフル出場はいまだなく、4つのチャンスを作り出しただけだ。今季のニューカッスルがどれほど悪いかを考えれば、トーヴァンが成し遂げたかなりのものだ(皮肉?)。

マルセイユも今季は10位と低迷しているが、セント・ジェームズ・パークで残留争いに奔走するよりは、ヴェロドロームでの生活のほうがこの若者にとって多くの実りがあったに違いない。

この数週間、スティーヴ・マクラーレンはニューカッスルでの物事を変えようとしているので、トーヴァンにまだ望みはある。だが、将来の見通しはまったくもって明るくない。

MF アデル・ターラブ(QPR→ベンフィカ)

Hello from the other side…(歌手のほうのアデルの曲『Hello』の一節)。おぉアデル、どこで全てがダメになってしまったんだい?

その昔、君はロフタス・ロードの人気者であり、QPRを約束の地であるプレミアリーグへと復帰させた。でも、トップリーグでの戦いはあなたに合致しなかったね?そして、君はフラムとミランへローンで送り出されることになった。

君は今ベンフィカにいて、リザーブチームでひどいPKとCKを蹴り、ネット上の笑いの種になっている。

君はウェストロンドンに留まるべきだった。そこでは、イングランド2~4部において最も嘱望されている若き監督のひとりであるジミー・フロイト・ハッセルバインクがちょうど新指揮官に任命されたところだ。たぶん彼は君を愛しただろうね。(※おそらく、歌詞っぽく批評している感じ)

MF マテオ・コヴァチッチ(インテル→レアル・マドリー)

彼がレアル・マドリーに加わるという悪い決断を下したとは、我々は決して言わない。それは急成長を見せている若き才能にとって、論理的なステップに見えた。

だが、このクロアチア人MFはラファ・べテニスが率いるチームにおいて、インパクトを作り出すことに苦労している。リーガにおいてはまだフル出場もない。

その一方で、昨季まで所属していたインテルはセリエA首位に立っており、2009-10シーズン以来となるスクデットが確かなものとして見えてきている。

インテルで過ごした3シーズンでは、コヴァチッチはどんなタイトルにも近づくことはなかっただけに、かつての同僚たちがうまくやっている様を目にすることは21歳の彼にとってほろ苦いものであるはずだ。