「カンボジアレストランの隣にあるイタリアンレストランに向かっている途中だった。黒い帽子を被った人がマシンガンを持って、バーの前で撃っていたのを見て、私たちは凍りついたの」

17歳のイタリア人女性エヴァさんは、パリ同時テロ事件が起きたときに、事件現場の一つとなったレストランの前にいた。『La Stampa』が報じている。彼女はローマの高校による交換留学でパリに来ていた。友人のアリアンナさんと一緒というエヴァさんだが、2人とも安全だ。

「私たちは、すぐには分からなかった。アリアンナはカンボジアレストランに逃げようとしたんだけど、私は走って逃げた方がいいと言ったの。私たちと一緒に、パニックになって倒れたり、叫んでいる人たちがいた。私たちは家に帰られなかったわ。安全じゃなかったし、ホテルで寝たの」

「直接こういう経験をすれば、人生が変わってしまう。自分から数メートルのところで人が倒れ、死ぬのを見て、銃撃の犠牲になり、安全のために何時間もレストランに閉じ込められ、どこに行けば安全で、どこが安全じゃないかも分からない。一人で、危険の中にいる。地下鉄も動かず、タクシーは空いておらず、みんな打ちひしがれているなかで、家に帰るための逃げ道を求めてさまよわなければいけない。それで結局ホテルで寝なければならず、それでもそこが安全とは感じられない。耳にする死者の数が少しずつ増えていくのよ。2人、6人、30人、40人、80人って…60人が人質とか、8つの襲撃事件があったとか…」