延焼した船に残された乗員を救出する訓練を行う消防隊員(撮影:吉川忠行)

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東京消防庁高輪消防署と東京都東京港建設事務所は8日、東京港周辺で危険物施設と船での災害を想定し、合同で消防訓練を行った。

 訓練は、同事務所の給油施設で給油作業中に燃料へ引火して火災が発生、船に延焼したと想定。消防庁から消防艇や化学消防車をはじめとする8隊50人、同事務所からは船舶1艇と職員30人が参加した。

 火災発生の合図で訓練は開始され、自衛消防隊による初期消火と119番通報を経て、消防隊が出動。消防艇やはしご車による救助、ポンプ車や化学消防車を使った消火活動を行った。

 また、消防艇が海上へ流出した油の拡散を防止するためのオイルフェンスを設置。油を拡散する放水を行った。最後に消防車からホースを出した消防隊員と消防艇が一斉放水し、訓練を終えた。【了】