大人気のiPhone あえて使わない人の理由のあれこれ

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日本では特に大人気のiPhone。新機種が発売されると、周りで真っ先に入手するのは誰なのか気になったり、機種変する人に「iPhone?」と聞いてしまったりする。

しかし、世の中には、頑なに「非iPhoneユーザー」であろうとする人たちもいる。
以前はiPhoneを扱うキャリアは限られていたことを理由に上げる人も多かった。しかし現在では大手3キャリアから販売されている。

今、あえてiPhoneを選ばないのは、別の理由がある。

iPhoneを選ばない理由は 2通りある
iPhoneとAndroidスマホを比較しているサイトも多くある。iPhone、Androidそれぞれに一長一短がある。現在のスマホはハードもソフトも完成度が上がり、どちらが良い、どちらが優れているといった、単純な比較や判定はできない。また基本のOS機能も、最新版ではiOS とAndroidともに相手の良い点は取り入れて差がなくなりつつある。

そんな中、iPhoneを選ばない理由には、「もっともな(論理的な)理由」と「趣味嗜好な(感情的な)理由」がある。

●「もっともな(論理的な)理由」
・まだ日本だけのニーズ?防水機能
iPhoneとAndroidスマホでもっとも異なるのが、防水機能だ。
これは、世界市場では、まだ防水機能が日本国内より重要視されていないという状況が大きく影響している。全世界での販売を想定しているiPhoneは、まだニーズの低い防水機能に対応はしていない。一方、Androidスマホは、国内メーカーを中心に海外メーカーも日本向けには防水対応した機種を用意するなど、多くの機種が防水に対応している。
※防水非対応のAndroidスマホもある。

・おサイフケータイ(電子決済)機能がない
日本では、交通機関やコンビニなど店舗で電子決済が利用できる。ただ国内規格のため、海外メーカースマホでは、国内向けに対応が必要となる。
このため、海外の基本仕様を準拠するiPhoneでは利用できない。一方、Androidスマホは対応機種も多い。
※電子決済に非対応のAndroidスマホもある。

・ワンセグ/ フルセグ放送の対応
地上波のテレビ放送が見られるワンセグ/ フルセグも、iPhoneでは非対応、Androidでは対応機種が多い。
※ワンセグ/ フルセグに非対応のAndroidスマホもある。

・外部メモリカードが使えない
このほか、外部メモリーカード(microSD)の対応も、iPhoneとAndroidの差の一つだ。
iPhoneでは、購入したメモリ量以外に、追加はできない。一方、Androidスマホでは、microSDを本体に挿して、最大32 /64Gバイトまで記憶容量を増やすことができる。
※外部メモリカードに非対応のAndroidスマホもある。

ハードウェアの性能や機種を選べる選択肢
今でこそ、iPhone 6 / iPhone 6 Plusと最新機種も2機種あるが、アップル1社が提供するiPhoneは機種数が少ない。一方、Androidスマホは、世界の多くのメーカーが参入しており、機種数は桁違いに多い。また、曲面液晶など最新のハードウェアの採用が早い傾向がある。こうした選択肢の差から、iPhoneを選ばない人も多い。

このほかにも、もっと深い技術的な理由やビジネス戦略的な理由から、iPhoneを選ばないという人もいる。

●「趣味嗜好な(感情的な)理由」
・流行に流されるのが恥ずかしい?
iPhoneは登場以来、スタイリッシュでカッコイイというイメージを維持している。有名ミュージシャンや著名人の利用者も多かったことから、所有していることがステータスとされた時期もあったほどだ。iPhoneの使いやすさだけなく、こうしたイメージ戦略がiPhoneユーザーを増やした大きな要因とも言われている。

あえてブームや流行から、一定に距離を置いていたいというリベラリストがそうだ。実は、こうした流行に乗ることを気恥ずかしく感じる人は、意外にいるようだ。

・乗り遅れて、今更感ただよう
また逆に、流行には乗りたかったけれど、初期のiPhoneの流行に乗り遅れてしまった人。さらにiPhoneに乗り換えるタイミングを失したという人もいる。すでに、Androidスマホを使っていて、特に困っていないという人もいる。

こうした人の場合、いざ買い換えようとしても、Androidスマホで不便がないので、使い慣れたAndroidスマホを選択してしまう傾向がある。


・アンチな魂がもえる? みんなと同じが嫌い
スマホ選びでは、「みんなと同じが嫌」という、あまのじゃくな人もいる。
アップルが好き、iPhoneが好きという人がいる反面、アップルが嫌い、iPhoneが嫌いという人もかなりいるのだ。
たとえば、プロ野球で巨人の人気が絶頂期でさえ、アンチ巨人ファンが多数いたことを思えば、理解しやすいだろう。
これは理屈では、なかなか証明できないのかもしれない。

iPhone以前に、スマホを選ばない
iPhoneを使う・使わないという以前に、そもそもスマートフォンを選択していない人たちもいる。ガラケーユーザーだ。手軽に携帯料金を抑えられるのがガラケーの何よりの魅力だ。また、日常でインターネットも使わないし、Webページも見ない。通話とキャリアメールは使うけれど、今、流行のTwitterやFacebookなどのSNSはしない。
安く使いたい人や、ガラケー操作を変えるのが面倒だと思っている人などは、iPhoneだけでなく、Androidなどのスマホも選ばないのである。


現在、日本ではスマホ利用者の半数がiPhoneを所有している。これだけ1つの製品群が市場を占めているケースも珍しい。さらに、ここまで受け入れられているiPhoneを選ばない人が多数いるというのも、人の趣味趣向のおもしろさだろう。