若手売れっ子フリーライターに聞く、「自分を印象的に売り込む方法」

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駆け出しの新人たちにとってビジネスの世界で重要なのは、まず相手に自分を覚えてもらうこと。でも、たくさんいる中から、自分だけを取引先に印象付けるのって、なかなか難しいことですよね。どうすれば無理なく自分を売り込めるのでしょうか? 誰か教えて!

今回のちょいたつ(ちょい達人の略)は、若手ながら「日刊サイゾー」で連載「散歩師・朝井がゆく!」を担当するなど活躍しているフリーライターの朝井麻由美さん。雑誌やウェブなどの多くのメディアで突撃取材を行い、するりと本音を聞きだす技を持つ朝井さんに「相手との距離を縮め、自分を印象的に売り込む方法」を聞きました。

■お礼メールで、1対1の関係を築く!

――自分を印象付けるために、どんなことを心がけていますか?

「仕事柄、イベントや交流会など、大勢が集まる場に参加して人脈を広げるようにしています。しかし、その場で十分に自分を売り込むのは至難の技です。そこで私は、後日お礼メールをする際に、誰に対しても変わらないような『一斉送信』的な文面にしないことを心掛けています。秘訣は、誰とどんな話をしたか、小さなことでも覚えておくこと。例えば『○○の話をまた聞きたいです』と一文添えるだけ。それだけで、自分を身近な存在として、ちょっとだけ印象付けることができると思います。一人ひとりと向き合い、共感を素直に示して、相手との距離感を縮めることこそが大切なんです」

フリーライターになったばかりで、ほとんど収入がなかった頃にも会費5,000円の飲み会に参加していたという朝井さん。何かの飲み会やイベントがあれば積極的に参加して人脈を広げれば、仕事につながる付き合いに発展するかもしれませんね!

■プライベートでの付き合いも大切に

――取引先の人との距離を縮める方法を教えてください

「与えられた仕事をしっかり行うことはもちろんですが、仕事以外での付き合いも大切にすることを心掛けています。こちらからお誘いする場合のコツは、打ち合わせのときに話した個人的な会話を覚えておくことです。仕事が一段落した時などを見計らって、『この前、お話ししていたお店に行ってみたいです』とランチのお誘いをすることもあります。普段は社名や役職などを意識して付き合うことが多いと思いますが、そういった壁を取り払った部分での付き合いが相手とできるようになれば、距離はグッと縮まると思います」

仕事以外の付き合いが持てれば、相手を知ることも、また自分を知ってもらうこともつながります。仕事とプライベートのメリハリをつけた上で、たまにはランチやお酒のお誘いをしてみるのも良いかもしれません。

■とにかく自分がやりたいことを言い続ける

――自分をアピールするために普段から行っていることはありますか?

「自分がどんなことをしたいのか、とにかくことあるごとに、自分の思いを相手に伝えることです。もし、その人との仕事が実現しなくても、私が言ったことを覚えていてくれて、他の人を紹介してくれることもあります。私の場合、『文房具が大好き』とさまざまな場面で言い続けていたおかげで、文房具を特集した雑誌の仕事を紹介してもらったこともあります」

すぐに仕事につながらなくても、常日頃から自身の思いを話しておけば、自分の人格を知ってもらうことになりますし、共感してもらえれば自分のファンになってもらうこともできそう。優秀な経営者は夢を話し続けると言います。ライター以外でも応用できそうですね。

■ひとことアドバイス
「自分の緊張は相手に伝わりますし、社交辞令を言っているだけでは、相手の心は動きません。オープンな気持ちで接すれば、相手への印象も良くなるはずですよ」

一人で営業して仕事を取ってこなければいけないフリーライター。自分を売り込む術を身に付けなければ、生き残っていけない実力主義の世界だとも言えます。どんな業種でも「オープンな気持ち」を持って、自分がやりたい仕事を積極的にアピールしていくことが大切なのかもしれませんね!

(宮崎智之/プレスラボ)

朝井麻由美さんのブログ
http://moyo-moyo-moyo.cocolog-nifty.com/blog/



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