――ナンバー4には守護者であり父親的存在のヘンリーがいますが、日笠さんにとって守護者のような存在はいますか?

日笠:マネージャーさんですね。色々なタイプの父親がいっぱいいる感じで。私もナンバー4のように思春期真っ只中みたいな感じで、わがままも言うし困った娘なので、父たちはすごく手を焼いてらっしゃると思うんです。言うことをちゃんと聞いて、外に飛び出していかないようにしたいと思います(笑)。

――ナンバー4が、つい反抗的な態度を取ってしまう気持ちも理解できますね。

日笠:その時々に自分が求めるものって色々あったりしますしね。立場が違うと、なかなか見ているものが違ったりしますし。

――ナンバー4は、UFOオタクのサムと友だちになりますが、サムのようなタイプはどのように思いますか?

日笠:「人って、みんなオタクだろうな」と思うことがあって。自分のすごく好きなものを突き詰める人たちって、もう他のことが見えなくなる。ある意味、ピュアな人が多いんだろうなという印象ですね。私も声優オタクじゃないですけど、自分のやりたいことしか興味がなくて、そのことだけをずっとやっていて。もちろん、そこから色々と広がることもありますし。色々なものに手を出すんじゃなくて、一つのことをやり通せる。それが趣味だったり、お仕事だったりするのは良いことだと思います。私は昔から飽きっぽくて、好きじゃないと続かないことが多いんですよね。昔から母に色々と習い事をさせてもらったんですけど、すぐに辞めちゃって。母に「あんた、そんなに何年も仕事が続いているのは奇跡よ!よっぽど好きなのね、ようやく見つけたのね。」って言われますね。

――ナンバー4は、サラとサムの個性を尊重して付き合っているようにも思えましたが、日笠さんは、どんな人と親しくなることが多いですか?

日笠:しゃべる人がすごく好きで、面白くて、一緒にいて笑っていられる人とか、テンションが合うとか、テンポが一緒の人とかはすごく仲良くなります。真面目な話もするけど、基本的には楽しい話をする。一度、高校時代の友だちにライブに来てもらった時に、その子は私の声優仲間に会うのが初めてだったんですけど、全員と仲良くファミリーみたいになっていて、すごいなと思いました。

――類は友を呼ぶ的な。

日笠:私は割と人見知りするので、その友だちほどではないんですけど。学生時代から一緒にずっと仲良くやっていると、パワーをもらえるというか。私はいつもそういう人がすごく好きなんでしょうね。自分の枷を外してワーイ!って出来るのって、ちゃんと調律してくれる人がいないと、怖くて出来なくて。この人はちゃんとまとめてくれるなとか、良い意味でスルーしてくれるなという人と一緒にいる時は、自由になっちゃいますね。

――実感として、自分はどんなタイプだと認識していますか?

日笠:ハッピー野郎、みたいな感じですかね(笑)。何でも面白くやった方が絶対に良いものを作れると思っているタイプなので、アフレコ現場とかでも、みんなが真剣に作っている中でも、遊び心を忘れないとか。根を詰めていくだけじゃなくて「大丈夫!」と思えるような、楽しくなれるようなガス抜きをできればな、というタイプですね。

――他人からは、どのように言われることが多いですか?

日笠:「うるさい!」とか「静かに」とか「ひよっち、本当にヒドい!」とか、よく言われますね(笑)。そういうツッコミには愛を感じますし、本当に良い人たちが多いですし、人に恵まれていますね。