低燃費!低燃費!低燃ぴっぴっぴー!

南アフリカワールドカップをめざす僕らの日本代表は合宿地スイスへと移動。先日の試合の結果が悪く、空気の読めない冗談を言い出す指揮官もいたせいで、国内では諦めムードも広がっています。しかし、日本代表は自分たちに出来ることをやり続けています。現地の子どもたちからの熱烈な歓迎は15分で切り上げさせ、移動による疲労回復につとめました。練習場をシートで囲み、ロープウェーも封鎖し、周辺の山狩りまで行うなど情報漏えいへの備えも万全。今はこういう空気なので何をしてもダメに見えるかもしれませんが、あとから振り返れば用意周到な準備の数々。本番までにやり残したことはナイ、と断言できるほど代表は着実な歩みを続けているのです。実力もナイ、と断言されそうなのが心配なだけで。

特に今回目を見張るのが高地対策。

合宿地スイス・ザースフェーは標高1800メートルの高地。ここで高地に順応することで、標高1400メートル以上の会場で行われるカメルーン戦・デンマーク戦の対策をしているのです。白く輝くアルプスの峰。美しく青き緑の芝生。モヤの中からヤギの親子が現れ、ちょっとミルクをいただいたり。標高も環境も、日本でいえば軽井沢キャンプのようなもの。これはテンションも上がるというもの。しかし、この高地トレーニングをめぐってはさまざまな意見がある模様。一部専門家の「効果ゼロだよ」なんてコメントが大きく報じられるなど、日本代表および岡田監督の手腕をコキ降ろそうとする動きさえある始末。

岡田監督も選手も揺ぎない精神力を持つ歴戦の強者ばかりですから、そんな報道など意にも介さないでしょう。しかし、メディアから漂うアラ探しをしてやろうというムードはいかがなものか。そういう茶々入れは日刊ゲンダイとか夕刊フジとか、ど素人ブロガーとかに任せておけばいいのです。もうスイスに行っちゃってるんですから、今さら「ムダだよ」なんて言われてもどうしようもないのです。アルプスの大自然に抱かれ最高に気持ちよくなった…それだけで十分ではありませんか。好意的な目で、温かく僕らの代表を見守りたいものですね。

ということで、高地トレーニングの効果はともかくアルプスは最高だったことについて、最近の報道からチェックしていきましょう。


◆ヨソも高地トレーニングしてるわけじゃないので、五分です!

アルプスの高地でトレーニングを続ける日本代表に衝撃が走った一本の記事。スポーツニッポンでは、高地トレーニングに精通した小出義雄氏からのコメントを入手。何と、日本代表の高地順化法は「効果ゼロ」だと言うではありませんか。合宿の日程も、本番のスケジュールもわかっているくせに、今さらそんなコメントを取りに行くとは。あと半年くらい早く疑問を投げ掛けるならともかく、今になってそんなことを言い出すのは、わざわざ冷や水を汲みに行ってぶっかけるようなもの。

↓小出義雄氏は「効果ゼロ。逆に試合の頃だるくなる」と厳しく指摘!

「期間が1週間じゃ、少しは慣れるかもしれないけど効果はどうだろ?ヘモグロビンの数値は上がらないな。その後は低地に下りちゃうの?もったいないよ」

「3戦目は低地に下りて2週間以上たつでしょ。効果ゼロだよ。マラソン選手が2ヶ月高地トレしても、10日を過ぎれば効果はなくなるんだから」

「W杯初戦のカメルーン戦も山を下りて8日目。1週間後くらいに体がだるくなる時期がある。だからマラソン選手は試合日ギリギリに下りる。これなら低地で全力で追い込んだ方が良かったのにね」

陸上界の名伯楽、岡田ジャパンの高地トレに「効果ゼロだよ」(サッカー) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

ええええええ…。

てんでダメですやん…。


名伯楽の声を聞くと不安は募ります。しかし、このトレーニングは単なる岡田監督の思いつきではありません。小出氏以上に高地トレーニングの専門家である、三重大の杉田正明准教授のアドバイスを受けながら実施しているもの。スイス合宿前から選手たちには、人工的に低酸素状態を作り出す「低酸素ボンベ」を配布。高地の状態を体に染み込ませているというのです。これならばスイス合宿の期間+αの高地トレーニングが実施でき、十分に体も順化できるというもの。

僕はそのことをスポニチで読んだのですから、スポニチでも当然そのことを知っているはず。にもかかわらず、そういう背景と分離して小出氏のコメントを扱うとは、小出氏にとっても迷惑な話です。

↓杉田准教授の指導のおかげか、本田△は高地に完全適応済み!

杉田准教授の提案で、選手たちはスイス合宿前から人工的に低酸素を吸引するボンベを使用し、高地の状態を体に覚え込ませてきた。その成果か、26日の練習を終えた本田(CSKAモスクワ)は「平地と変わらない」と平然とした表情

専門家同行 好結果生む?日本代表の高地対策(サッカー) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

何か、どこに行っても「何も変わらない」って言いそうだけどなwww

「空気」の変化をいっさい感じないタイプだしwww

さらに杉田准教授は、尿検査により脱水や疲労度合いも細かくチェックするとのこと。つまりこの合宿では、高地に順化するのはもちろん、高地という環境への対応力を見ているのです。試合当日にいきなり「ダルい」とか言い出すヤツがいたら困るでしょう。事前に誰がその環境に強いのか、ふるいにかけているのです。高地→平地→高地と転戦する今回の日程なら、高地に強いヤツと弱いヤツでのターンオーバーは効果的。まさに智将・岡田監督ならではの周到な準備。

↓早速、岡崎慎司らが高地に弱いタイプであることが発覚!

サッカー・日本代表合宿(ザースフェー(スイス)27日)FW岡崎に“高山病”の疑いが出てきた。午前練習後、岡田監督が「岡崎は疲れている。3人ほど高地の影響が出ている」と明かした。朝の尿検査で、疲労度をチェックしたという。

岡崎に“高山病”の疑い「疲れている」  - サッカー - SANSPO.COM

26日のゴキゲンな岡崎:「最高っす。ハイジになった気分」
27日の体調不良な岡崎:「最低っす。クララになった気分」

整いました!

ハイジとかけまして、高山病になった岡崎と解く。その心は?

これが「アルプスの症状」でしょう!

フモっちです!



まぁ、他国の高地トレーニングも似たりよったり。小出氏の指摘に習えば、1月に高地トレーニングを実施した韓国代表も効果ゼロですし、5月に雪山を行軍したフランス代表も危ないだけで効果ゼロです。今は「やった」というその気持ちが大事。高地に適応できていないという不安があれば、精神的に気持ち悪くなったりするかもしれません。それを解消してあげるだけでも高地合宿は十分に意味があります。アルプスの大自然に抱かれ、岡崎ほどハイではないにしろ、みんな気持ちよくなっているのですから、それでいいじゃありませんか。

↓アルプスの大自然の中、冗談の掛け合いも始まる和やかムード!

(岡田監督は)練習場を囲む4000メートル級の雪山を指さして、「きょうはあそこまで走るか」とジョークを飛ばしても、周囲はシラー…。すかさず、MF松井とFW大久保がカバーした。

松井:「国見が行きます」
大久保:「いや、鹿実が行きます」

山走りトレーニングで有名な国見高出身の大久保と、徹底的な走り込みを課す鹿実高出身の松井の絶妙な掛け合いで、大爆笑が起きて練習がスタート。

【サッカー日本代表】本田、ブレてる岡田監督に“ダメ出し”  (2/2ページ) - MSN産経ニュース

岡崎:「最高っす。ハイジになった気分」
岡田:「今日は4000メートル級の山まで走るか」
松井:「国見が行きます」
大久保:「いや、鹿実が行きます」
闘莉王:「サッカーは戦争だ。先に殴りに行く」

何だろうwwwこのオモシロ代表はwwwww

すごく雰囲気いいんじゃないのかコレwwwwwwww



準備万端、チームは和気藹々、これなら本番にはいい流れが来そうですね!




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