今のプロ野球に誤審は付き物。
大抵のファンはそう感じている事だろう。
ただ、そう思われている現状が異常だという事に、プロ野球界や審判は気付いているのか?

かつて村田康一という審判がいたのを覚えているだろうか。
ストライク・ボールの判定、きわどいクロスプレー、挙句には監督の抗議にさえ毅然とした態度で、自身の判定に絶対の自信を持っていた。
また、1969年の日本シリーズ、巨人・土井の足がホームベースについていた事を見抜き、世間やマスコミから非難されても自身を信じた岡田功氏も有名だ。
だが、今の審判はどうだろうか。
簡単なプレーにも誤審したり、挙句には抗議によって判定が覆ってしまう事だってある。
自身の判定に絶対の自信を持てない審判を、選手達が信頼できるとは思えない。
今の日本プロ野球の審判員の質は確実に落ちていると言えるだろう。

確かに審判だって人間。間違える事は当然ある。
それにしても、毎年ありえないような誤審が目に付くようになったと感じている人は多いだろう。
では、どうすればいいのだろうか?
結論を言ってしまえば、完全な解決法などない。
人間の目を100%正確にする事などできない。
ならばビデオ判定を頻繁に用いるべきだという声も出そうだが、そうなると下手すれば試合時間が長引いてしまう。
だったらこの際、審判に米リーグのような絶対的権限を持たせるべきではないだろうか?
審判が「ストライク」と言えばストライク。
「ボール」と言えばボール。
抗議がしつこいなら即退場。
これだけの権限を持たすしか方法はない。
そうする事で審判の意識も変わり、一つ一つのプレーをできる限り正確に判断できる目も養える。
日本の審判はまだまだ生ぬるい。
選手達の待遇面ばかりメジャー志向を目指さず、こういった部分にこそ必要なものを取り入れる事が大事ではないのだろうか。

(編集部:林 裕之)

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