インタビュー:MEG「“MEGらしさ”をつかめていなかった」
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・第6回「書きたいことがたくさんあった」(2008年07月23日)
――「OK」以前に、インディーズで出されていた時期の音も個人的にすごく好きなんですけど、「BEAM」以降に芽生えた決意表明として今作の「STEP」があったように、以前にも一度メジャーを経験されているMEGさんとしては、メジャーフィールドで活動することの良さも知っていれば、一方でその難しさも痛感されているのかなと感じたのですが。
MEG:やっぱり自主レーベルでやっていた時は、作品についてゆっくり考えてマイペースに出せるし、好きな仕様に出来る。本当に儲けとか期限とかを考えないでシンプルに「作品を作る」ということに対して、充実していたと思います。だから満足いくものが毎回できていたというのはあるんですけど。インディーズになる前に1回メジャーで出していた頃は、やっぱりその部分が難しいことがいっぱいあるなと感じていたし、何より見せ方という所でも、“MEGらしさ”というのを自分が一番つかめていなかった。多分、色々なことはやったと思うんですけど、まだ自分的にちょっとよく分かっていなかったままインディーズで探しつつ、「あぁ、もしかしたらこういうのが自分に向いているのかなぁ?」というのを模索していたら、ちょっとずつだけど「一緒に作るパートナーとして、こういう色のキャラクターでいきたいなら、この人がいいよね」というふうに固まってきました。「OK」を出す前の段階で、私はすごく満足していたんですよ。音楽に関して、今と同じように好きなことはやれていたし、パッケージに関しても値段とか仕様とかいうしがらみが無い中で、“作品”の内容としては、満足したものができていて、このままのペースで自由にやれたらと思っていたから。それこそ「自分達が聴いて欲しい人達が喜んでくれればいい」という規模ではあったし、そういう意味ではインディーズはすごく良かったんですけど。それで「OK」から再びメジャーレーベルに戻って、ジャケットを撮るにしてもやれることが大きくなったから。その分、ジャケットで使うオブジェとかを実際にイメージ通りに作ったり、頼みたいスタッフィングを組めたり、という所ではすごく環境は良くなりました。
――今回のように、DVDとして映像作品を残せたり。
MEG: PVが作れるというのも、やっぱり今の環境だからだし、視覚的な表現も加わるとより一層作品のイメージを伝えやすくなるし。――MEGさんの頭の中にあるイメージを、より現実世界に具現化しやすくなったりも。
MEG:その代わり、苦手としていた部分にもチャレンジしないといけなくなった、というのはあるんですけど(笑)。でも結果的に、それはあまり悪いことではなくて、挑戦しなきゃいけなくなったけど、意味のあることだからまぁやろうかな、という。――食わず嫌いだったということはないですか?苦手だと思っていたけど、やってみたら実は意外に楽しかった、みたいな。
MEG:いや…、やっぱり苦手ですよー、テレビも公開収録も(笑)。ビジュアルを見られるというのは、やっぱり苦手なんですよね、どうしても。うーん…。――それは、今後も変わらないですかねぇ…。
MEG:そこはまだ、ちょっと慣れないですねぇー(笑)。…次回「型にハマっていない人の方がいい」へと続く(2008年08月06日掲載)
・第1回「素の私に近いアルバム」(2008年06月18日)
・第2回「自分の中の“決心”」(2008年06月25日)
・第3回「“アーティスト”MEGさん」(2008年07月02日)
・第4回「曲順は任せた方がいい」(2008年07月09日)
・第5回「Dithyrambos」(2008年07月16日)
・第6回「書きたいことがたくさんあった」(2008年07月23日)
・第7回「“MEGらしさ”をつかめていなかった」(2008年07月30日)
・第8回「型にハマっていない人の方がいい」(2008年08月06日)
・第9回「やったことがないことを試してみよう!キャンペーン」(2008年08月13日)
・第10回「常におもしろく変化していくプロジェクト」(2008年08月20日)
・MEG ニューアルバム「STEP」特集