インタビュー:MEG「素の私に近いアルバム」
 昨年10月に発表したメジャー移籍第1弾シングル「OK」では、東京・裏原宿をジャックした“お尻”ポスターが相次いで剥がされたことでも話題となったMEG。音楽活動と並行して、ファッション面ではモデル業を経て、デザイナーとして自身のブランド「CAROLINA GLASER」を展開し、原宿に路面店を構える彼女。今月18日には前作「BEAM」からわずか半年足らずでニューアルバム「STEP」を発表した。

――制作前にどんなアルバムを作ろうかなど考えていたことはありますか?

MEG:特に“こういうのにしよう”というのは決めてなかったんですけど、前回に比べると、すごくスムーズに制作できたな、というのが感想です。曲が届いてから、歌詞のテーマを決めるのも、あまり悩まなかったし、楽しめる余裕がありつつできた感じです。

――前回と今回とで、事前に設定されていた制作スケジュール自体はどうだったんですか?

MEG:普通にタイトでしたね(笑)。同じくらいです、2〜3週間ですかね。

――中田さんとのやり取りがスムーズになった部分もありつつ、MEGさん自身の作業が早くなったと感じる部分はありましたか?

MEG:デモ曲を聴いてから、すぐ「あっ!これにしよう」というふうに直結したので、「こういうテーマにしよう」とか「こういうキャラクターで行こう」ということに対する迷いが無かったというか。それが決まると歌詞の言葉は自然に出てくるんですけど、そこで悩む曲は結構ずーっと書いていても悩むんです。

――前々から、こういうテーマの歌詞を書いてみたかったという曲は無いですか?

MEG:たぶん日々思うことはいっぱいあるんですけど、どういうシチュエーションの曲が上がってくるのかは、本当に上がってくるまで分からないので。

――音を聴いてから初めて歌詞を考えるという流れは、これまでと変わらずに。

MEG:はい。

――逆に、中田さんの方も“MEGさんっぽさ”を理解してくれて、MEGさんが歌詞を書きやすいであろう音を作ってくれた部分もあるんでしょうかね。

MEG:そうですね。出来上がってから、「前回に比べると、もうちょっと“Sっぽい”所が多め」というのは思いましたね(笑)。全曲を通して聴いたイメージが、「素の私に近いアルバム」というのが第一印象でした。

第1回「素の私に近いアルバム」(2008年06月18日)
第2回「自分の中の“決心”」(2008年06月25日)
第3回「“アーティスト”MEGさん」(2008年07月02日)
第4回「曲順は任せた方がいい」(2008年07月09日)
第5回「Dithyrambos」(2008年07月16日)
第6回「書きたいことがたくさんあった」(2008年07月23日)
第7回「“MEGらしさ”をつかめていなかった」(2008年07月30日)
第8回「型にハマっていない人の方がいい」(2008年08月06日)
第9回「やったことがないことを試してみよう!キャンペーン」(2008年08月13日)
第10回「常におもしろく変化していくプロジェクト」(2008年08月20日)

MEG ニューアルバム「STEP」特集