インタビュー:MEG「自分の中の“決心”」
 前作「BEAM」からわずか半年、今月18日に中田ヤスタカ(capsule)サウンドプロデュースによるニューアルバム「STEP」を発表したMEG。音楽活動と並行して、ファッション面ではモデル業を経てデザイナーとして自身のブランド「CAROLINA GLASER」を展開し、東京・原宿に路面店を構えるMEGだが、「STEP」発売に合わせて裏原宿をジャックした彼女のポスターには盗難が続出。8月28日にはホームから一番近いSHIBUYA AXにて初のワンマンライブ“PARTY”を控え、SUMMER SONICを始めとした夏フェスへの出演が続々と決定している。

第1回「素の私に近いアルバム」(2008年06月18日)

――アルバムタイトルの「STEP」は、どのようにして決まったんですか?

MEG:これは年末にシングル「MAGIC」を作っている時にもう「STEP」というアルバムタイトルにしようとは決めていたんです。アルバムが1枚できて、環境がちょっとずつ変わってきたりして、テレビとかもそうですけど、ラジオの公開収録みたいにたくさん人が来る所でしゃべるというのもそうだし、今までやらなかったような仕事はいつまで経っても結構苦手だなぁと思うし。でも、やっぱりもっと色々な人達に向けて「この音楽で一緒に遊ぼう!」とするためには、そういう苦手なこともやってみようと決めたそのイメージからきています。

 「STEP UP」というのとはまた違って、自分の中の“決心”みたいな感じです。ここでちょっと切り替えじゃないですけど、「もう一つ上がった所で物事を考えていこう」という所での「STEP」にしようと思っていて。

――それは、昨年10月に「OK」でインディーズから再びメジャーフィールドへと活動拠点を移してから、初めて気付いたことですか?

MEG:メジャーに戻ってきてから、しばらくはマイペースに自分達が「聴いてもらえたらいいな」と思う人達が喜んでくれれば、それで十分だと思っていたんですけど。「BEAM」というアルバムが出てからは、「もっと聴いたことがない人や知り合ったことがない人とも、同じものを共有してみるのも幸せなのかもな」と思えてきた。そういう所でまた変わったというのもありますね。

――気持ちの変化となるきっかけになったものは、何ですか?

MEG:何でしょう?特にこれという出来事は無いんですけど。今までは「別にやらなくて済むのなら、やらなくていい」と思っていたものを「やってみよう!」というふうになったというのは、色んな面で結構違いますね。

…次回「“アーティスト”MEGさん」へと続く(2008年07月02日掲載)

第1回「素の私に近いアルバム」(2008年06月18日)
第2回「自分の中の“決心”」(2008年06月25日)
第3回「“アーティスト”MEGさん」(2008年07月02日)
第4回「曲順は任せた方がいい」(2008年07月09日)
第5回「Dithyrambos」(2008年07月16日)
第6回「書きたいことがたくさんあった」(2008年07月23日)
第7回「“MEGらしさ”をつかめていなかった」(2008年07月30日)
第8回「型にハマっていない人の方がいい」(2008年08月06日)
第9回「やったことがないことを試してみよう!キャンペーン」(2008年08月13日)
第10回「常におもしろく変化していくプロジェクト」(2008年08月20日)

MEG ニューアルバム「STEP」特集