坂上どうぶつ王国(フジテレビHPより)

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 フジテレビ内で坂上忍(51)パワーが増している。平日昼の帯番組「バイキング」(午前11時55〜)に「直撃!シンソウ坂上」(木曜夜9時〜)、さらに10月からは「坂上どうぶつ王国」(金曜夜7時〜)も加わった。かつてのドン底状態から脱却しつつあるフジにとって、坂上は大恩人というわけだ。

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 レギュラー以外でも、フジの看板番組といっていい「FNS番組対抗!オールスター春秋の祭典スペシャル」のMCを3回連続で務める坂上。今年10月1日に放送された“秋の祭典”では、現在放送中のドラマ「SUITS/スーツ」チームの一員として参加した織田裕二(51)を前にイジりまくった。

「さあ皆さん! フジテレビに織田裕二が帰ってきましたよーっ!!」

坂上どうぶつ王国(フジテレビHPより)

 気難しいと言われる織田を、こんな風に扱えるのは、坂上くらいのものだろう。他局プロデューサーは言う。

「織田がこれで不機嫌になったと週刊誌でも話題になりましたが、結局、11月5日放送の『バイキング』にVTRとはいえ織田が出演し、『SUITS』の宣伝をせざるを得なかった。坂上が月曜から金曜まで通してMCをやる前の『バイキング』であれば、視聴率は2〜3%でしたから、宣伝にもならなかったでしょうが、いまは4〜5%と他局と肩を並べるまでに持ち直していますからね。そのおかげか、この日の『SUITS』は11.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区:以下同)と前週の8.9%からV字回復しました。坂上の歯に衣着せぬ発言は、時には物議を醸すこともありますが、あのキャラだからこそ『バイキング』は伸びてきた。それに坂上は『ダウンタウンなう』(フジテレビ系:金曜夜9時55分〜)の看板企画“本音でハシゴ酒”でもレギュラーを務めていますが、ダウンタウンとゲストを相手にちゃんと回せていけるのはウデのある証拠ですからね」

坂上の冠番組に2ケタはない

 では、そのほかの坂上の冠番組はどうなっているかと言えば、

●「直撃!シンソウ坂上」 11月1日:8.8% 11月8日:7.3%

●「坂上どうぶつ王国」 10月26日:5.0% 11月2日:5.2%

 直近ではこんな具合――それほど数字を取っているようには思えないが。

「今のフジは、かつてと違い、7〜8%取れていれば御の字。かつての悲惨な状態を救ってくれた恩人ですよ。ちなみに『どうぶつ王国』の視聴率はたまたま、最近の2週は低いですが、10月平均で見ると7.3%になります。この時間帯の前番組は古舘伊知郎(63)の『モノシリーのとっておき〜すんごい人がやってくる!〜』という1年もたなかった番組で、平均6.5%でした。平均で見れば0.8ポイント上がっているわけです。また、『シンソウ坂上』の前番組は『とんねるずのみなさんのおかげでした』などで、とんねるずが30年近く持っていた枠です。最終的には低視聴率(5〜6%)とコストパフォーマンスの悪さが響いて終了したわけですが、その後を引き継ぎ、数字を上げ、かつコスパは3分の1程度と言われています。冠番組に2ケタはなくても、フジにとっては坂上サマサマでしょう。今やフジテレビ内での坂上の扱いは明石家さんまさん(63)と同等と言われています。そのうち、お台場に坂上忍の銅像が建つんじゃないか?なんて声まであるほどです」(同・他局プロデューサー)

 そりゃあ発言力も強まるわけだ。ただし、3歳から劇団に所属し、45年以上もの芸能活動歴は伊達ではない。坂上はスタッフなど周囲への気配りも忘れてはいないという。

「番組スタッフとは定期的に飲み会を開いて労っているそうです。呑兵衛の坂上ならではのもてなしというわけですが、毎回数十万円を自腹で払っているといいますから、大したもの。フジ内での坂上の地位は盤石でしょう」(同・他局プロデューサー)

 もっとも、ご存知の通り坂上の本業は役者である。バラエティ番組のMCとなった現状をどう考えているのか。週刊新潮に連載ページ「スジ論 わたしのルールブック」を持つ彼が11月15日号にこう書いている。

〈……バラエティに出始めの頃は、2、3クールぐらい遊ばせてもらえればいいかなと、半ば軽く考えていたといいますか、畑違いだからこそ軽く考えていないとダメと、自分に言い聞かせていたんです〉

 ところが、気がついたときには一所懸命に番組作りに参加していたという。そこで、二者択一で進むべき道を考えたという。

〈このままバラエティの世界に骨を埋める気持ちで闘うか? ちょっとずつ芝居にも顔を出して、よきタイミングで役者に戻るのか?/答えは……前者でした。じゃなきゃこんなに番組抱えてないです〉

 そして自身の司会ぶりについては、芝居だというのである。

〈司会業もある意味お芝居なんじゃないかと。許される範囲で本音をぶつけさせて頂いていますが、テレビに素で出ている人なんていないでしょ。恋人の前で100%の素でいられる人がいないようにね〉

「バイキング」の好調は名演技の賜だった――。

週刊新潮WEB取材班

2018年11月16日 掲載