口唇ヘルペスで入院した新生児(画像はmetro.co.ukのスクリーンショット)

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イギリスでこのほど、ある新生児の口のまわりにヘルペスが現れて緊急入院となったことが報じられ、赤ちゃんを育てているママの間で波紋を広げている。誕生の知らせを受けて母子を見舞った客の、ちょっとしたキスや頬ずりが感染の原因であったためだ。

赤ちゃんはママ譲りの強い免疫力のおかげで生後半年ほどは風邪すらひかないなどと言われるものだが、やはり体調がすぐれない人のお見舞いには気を付けるべきであろう。このほどイギリスで、誕生まもない女の赤ちゃんに口唇ヘルペスとみられる発疹が次々と現れ、5日間の入院を余儀なくされたことを『metro.co.uk』が伝えた。

ママのクレア・ヘンダーソンさんが娘のブルックちゃんを出産すると、親類や友人が次々と赤ちゃんに会いにやってきた。抱き上げられては頬ずりやキスをされるブルックちゃん。しかしそこで単純ヘルペスウイルスHSV-1に感染したブルックちゃんは、口唇とその周辺、そして喉の奥に小さな水泡を次々と作っていった。友人のすすめで病院を訪れたクレアさん親子に、医師は「これは口唇ヘルペス。脳や肝臓へのダメージも心配されるため入院が必要」と告げたのであった。

治療の甲斐ありブルックちゃんの体調は完全に回復したが、恐怖と不安で生きた心地がしなかったママのクレアさんは、Facebookに「誰がヘルペスウイルスの保有者かわかりませんから、赤ちゃんの口にキスするのは絶対にダメです。特に水泡が出来ている人は治るまで赤ちゃんに近づかないようにしてもらうしかありません。皆さんも気を付けて」などと綴っている。

ほとんどの人が幼い時に両親とのキスや接触によって単純ヘルペスウイルスに経口感染し、特に症状を示さないままでウイルスは神経細胞の中にじっと隠れ、その人の免疫抵抗力が落ちた時や強いストレスを抱えている時に表面に出てきて大暴れする。また母親がそのウイルスの保有者であれば、生まれて来る赤ちゃんにそうした強い症状が出ることはまずないことから、専門家はクレアさんがHSV-1の保有者でなかったためにブルックちゃんに強い症状が出てしまったとみているようだ。

※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)