マーリンズ・イチロー【写真:田口有史】

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イチローが達成間近のマイルストーンとは

 新天地マーリンズで一つまた一つと記録を積み重ねているイチロー外野手が、メジャー史で10人と達した者のいない、あるマイルストーンを通過しようとしている。

 メジャー自己最長となる34打席ノーヒットの苦しみから抜け出たイチローは21日(日本時間22日)のダイヤモンドバックス戦で5打数無安打に終わるまで、7試合連続安打を放っていた。

 スランプ脱出を物語る7試合の間の打率は.435。今季初の1試合3安打や2度の盗塁成功もあり、通算成績は2897安打、495盗塁に達した。史上38人目となる通算2900安打まであと3本。1898年以降、23人目となる500盗塁達成まではあと5と迫っている。

 野球専門のシンクタンク「エリアス・スポーツ・ビューロー」によると、500盗塁と2900安打の両方を達成したメジャーリーガーは過去8人のみ。以下がそのリストだ。

タイ・カッブ、ホーナス・ワグナー…、そうそうたる面々

○タイ・カッブ(4191安打/901盗塁)

○ホーナス・ワグナー(3430安打/724盗塁)

○ポール・モリター(3319安打/504盗塁)

○エディ・コリンズ(3313安打/743盗塁)

○リッキー・ヘンダーソン(3055安打/1406盗塁)

○ルー・ブロック(3023安打/938盗塁)

○ウィリー・キーラー(2956安打/514盗塁)

○バリー・ボンズ(2935安打/514盗塁)

 メジャー通算3000安打到達を期待されているイチローにとって、2900本は通過点。だが、2900安打&500盗塁の達成の時点でも史上9人目の快挙となる。

 チームと来季契約について話し合いがあったとも一部で報じられている41歳のベテランは、同僚やチーム、マイアミの街への愛着を明かしてもいる。果たしてイチローは今後、どのような環境で、どれだけ記録を積み重ねていくだろうか。