手帳類収集家に寄贈された28冊の日記(筆者撮影)他人の日記やスケジュール帳などの「手帳類」を収集する志良堂正史(しらどう・まさふみ)さんの元には、全国の多くの人たちから1700冊を超える日記帳やノートなどが寄せられている。その中から遺品整理の過程で発見された、ある故人の日記を拾い上げて読み込んでいきたい。遺品として寄せられた難読ノート志良堂さんに寄せられた日記の中で、とりわけボリュームが目立つのはT医師