徳島県阿南市新野町の広重地区には、その昔、弘法大師が村に蔓延した疫病をキュウリの中に封じ込めたという言い伝えがあります。この言い伝えに習って、地元の善修寺では、毎年「土用の丑の日」に「きゅうり加持」を行っています。梵字で「病気消滅」などと書かれたお札に、信者らが住所や名前を書き込み、キュウリの中に埋め込みます。そのキュウリは観音堂へと運ばれ、病気や災いをキュウリの中に封じ込める祈祷が行われます。そ