宇田川優希の名前が全国区になったのは、昨年の日本シリーズ第4戦だ。オリックスの先発、山岡泰輔が招いた5回ワンアウト3塁のピンチで登板し、三振が欲しい場面できっちり三振を奪った宇田川は、6回もマックス159キロのストレートとバットに当てるのが至難の業に見える鋭いフォークで三振を奪う。お立ち台では質問に対して「ありました」「うれしいです」「なりました」と3つの短文だけで答え、初々しさを感じさせた。