大手引越会社の労働争議に密着したドキュメンタリー映画『アリ地獄天国』が初上映から1年かかって、ようやく都内の劇場で公開されている。監督をつとめた土屋トカチさんは「自死した親友、山ちゃんがこの映画をつくらせた」と語る。●主人公は引越会社のシュレッダー係ドキュメンタリーの主人公は、ある引越会社で営業として働いていた従業員、西村有さん(仮名)だ。激務の中、社用車の運転していたところ、玉突き事故を起こして