寒かった。3月24日の埼玉スタジアムは、コートの襟もとから寒風が絶えず滑り込んできた。ピッチ上で繰り広げられている日本対アフガニスタンの試合が、寒さを忘れさせてくれたか。僕の答えはNOである。W杯予選の勝利に対する感度が、自分は鈍っているのかもしれないとは思う。アフガニスタン相手に5対0ではなく10対0で勝てば、身体から熱気が沸き上がってきたのか。気持ちが晴れたのか。そうかもしれない。だが