13日に開催されたAFCアジアカップのグループリーグ第2戦、オマーン対オーストラリア戦は0-4でオーストラリアが快勝したが、佐藤隆治主審のジャッジがネット上で議論を呼んでいる。

この試合で笛を吹いたのは、佐藤隆治主審率いる日本の審判団。問題のシーンは、ゴール前でオマーンの選手に倒されたオーストラリア選手にアドバンテージを与えず、ゴールが無効にしたうえでPKを与えたのだ。オーストラリアは与えられたPKを生かし、得点したが、「なぜあの場面でアドバンテージを取らない？」と、ゲーム進行のまずさを指摘する声があがっている。

アドバンテージは、試合の進行により審判が臨機応変に判断するものだが、この試合の場合は、「一度決まったゴールを取り消してまでPKを与える必要があるのか？」と波紋を呼んでいるのだ。

一部には「（ゴール前に）既に笛を吹いていた」と佐藤主審の判断が正しいとする意見があるものの、賛否両論の「否」の方がお多いのが実情だ。

その他、「軽いファウルにイエローを出し、軽い接触でファウルも取った」という声や、オーストラリアのケーヒル選手への露骨なタックルに対して「明らかなレッドカードを見逃した」「退場者を出したくないように見えるジャッジ」といった酷評も。

ルール上は「笛を吹いた後はどんなゴールでもカウントされない」という原則を遵守しただけで主審の判断は間違っていないのだが、「笛を吹くことに熱心になりすぎ」「経験不足」といった厳しい指摘を受けている。

日本対パレスチナ戦でも本田圭佑選手が試合後に「ファールを取りすぎ」と苦言を呈するなど、アジアカップの審判を巡る問題は毎試合のように起きている。大会側は「明らかに時間稼ぎと見られる遅延行為には厳しく」と開催前に明言したが、その他の曖昧なファール判定に関しても明確化する必要があるだろう。