「今回のフリーは、自分が4年間やってきたことをしっかり出来た」と浅田真央 (アイスバーグ・スケーティング・パレス、撮影:フォート・キシモト)

写真拡大 (全10枚)

日本時間の21日、ソチ五輪「フィギュアスケート・女子フリー」において、浅田真央が自己ベストとなる142.71点をマーク。前日のショートプログラムでは16位と出遅れたが、「今回のフリーは、自分が4年間やってきたことをしっかり出来た」と振り返った。

「演技直後、ぐっと涙をこらえていたように見えた」と質問されると「朝の練習も(調子が)良くなかったが、そこから集中して自分のやりたい演技をしようと思った」と返した。

その「やりたい演技」として、コンビネーションも含めた6種類の3回転ジャンプを8回も跳んだ。難易度の高い構成にチャレンジした浅田には、メダリストたちよりも評価が高く、数字として表わされた。

それは、浅田の基礎点「66.34」としての評価。金メダルのアデリナ・ソトニコワについては「61.43点」。銀メダルのキム・ヨナは「57.49点」。そして、銅メダルのカロリーナ・コストナーは「58.45点」だった。

後半の演技に向けて「この試合もジャンプを一つ一つ。クリアに跳んでいこうを思った」とシンプルに考え、集中することが出来た。

ソチ五輪の試合を終えて、「自分が目指していることがフリーで出来た。結果として良くなかったが、私なりの恩返しができたんじゃないかと思います」と晴れやかに話していた。