無料でブルーライト対策!専用メガネを使わずブルーライトをシャットアウト

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スマートフォン(スマホ)やタブレットの普及で、パソコン時代よりも液晶ディスプレイを使う時間は増えています。中には、1日中、スマホやパソコンを持ち替えながら見続けているといった人も少なくないでしょう。こうした生活で心配なのが、目の疲労による健康被害です。

なかでも最近は、液晶ディスプレイから発せられる「ブルーライト」が話題となっており、ブルーライト防止用の専用グラスあります。折からのハイテク機器利用における健康意識の高まりもあり、ブルーライト防止用の専用グラスは人気もありますが、価格が高いことが悩みの種です。特に視力補正が必要な人の場合は、価格面で躊躇する人も多いようです。


■そもそもブルーライトとは
スマホやタブレット、パソコンなど、LEDディスプレイから発せられる青色光のことです。青色光は波長が短い、380ナノメートルから495ナノメートル前後の光を指し、可視光線の中で最もエネルギー量が高く、網膜にまで到達します。このブルーライトは、バックライトにLEDを使う液晶モニターなどから多く発せられており、体内時計の機能や眼の疲労の増加などに影響がでると懸念されています。

ブルーライトを1日中浴びていることは、1日中太陽光の下にいるということに近く、身体が昼と夜の区別ができなくなり、夜に寝付けないなどの症状が出やすくなると、動植物の生理現象で使われる約24時間を周期とするリズムであるサーカディアン‐リズム(circadian rhythm)が狂うことに繋がると言われています。

眼精疲労については、波長の短いブルーライトは散乱しやすい特徴があり、これが疲労を起こさせるのではないかと言われています。また、にじみが発生しやすく焦点の調節反応を誘発することで、通常より多い疲労を引き起こすとも考えられています。

以前からパソコンなどのディスプレイ利用では、厚生労働省のガイドラインでは、「VDT(ビジュアルディスプレイ機器)作業を行う際には、一連続作業時間が1時間を超えないように10〜15分程度の休憩を取る」といったことも推奨されています。


■専用メガネのメリットとデメリット
スマホやタブレット、パソコン利用の際に、ブルーライトを適度にカットする専用メガネが人気ですが、メリットとデメリットがあります。

まずメリットですが、ブルーライトを全てカットすると逆に画面が見づらくなりますので、専用メガネでは適度にブルーライトをカットすることで、視認性と目の保護を実現できるようです。眼精疲労の改善では自覚できる効果が得やすいのもメリットでしょう。

デメリットしては、価格が高いことがあります。視力補正が必要な人の場合は特に価格が割高になる傾向があります。また、常時メガネを利用することで、本来太陽光を浴びる日中にもブルーライトをカットするのでサーカディアン‐リズムを崩す可能性も指摘されています。


■専用メガネを使わないでブルーライト対策する
そもそも専用メガネを使わなくても、スマホやタブレット、パソコンを使用する時にブルーライトを減らせばよいわけなので、VDT側で対策するという方法もあります。

○設定で対策する
・文書などのデータ画面を黒地にする
・アプリやブラウザの背景色を白色からグレーや他の色に変更する
・輝度を調整するアプリで輝度を下げる

○使い方で対策する
・液晶保護シートにブルーライトカット対応製品を使う
・連続利用を避け、休憩を取る
・夜間のスマホやタブレット、パソコン利用は短時間にとどめる
・就寝1時間前にはスマホやタブレット、パソコンを使わない


ブルーライト対策は、専用メガネがなくても、無料ですることができます。スマホやタブレット、パソコンは、今では、生活にも必要な道具となっていますが、健康に影響をおよぼさない使い方に配慮することで、より便利に利用できるでしょう。