中国メディア・中国新聞社は3日、フランスで中国人を狙った強盗事件が増加しており、フランスの当局がパリ市内の警備を強化することを発表したと報じた。

　記事は、2012年にフランスを訪れた中国人観光客が前年比23％増の140万人にのぼり、富豪の間で人気の訪問先になっていることを挙げ、これに伴ってますます多くの中国人観光客が現地の犯罪者の標的になっていると紹介した。また、今年第1四半期における中国人のフランスでの窃盗、強盗被害件数が前年当期比で22％増加したとするパリの警察当局発表を紹介した。

　そして、フランス内政省と観光省が2日に、パリ市内の巡回警察官を200名増やして外国人観光客の安全を守る措置を取り始めたと発表したことを伝えた。さらに、携帯する厳禁の額や街頭で警戒すべきグループなどについて中国語、日本語、スペイン語で説明した「パリ安全指南」を警察当局が観光客向けに配布していることも併せて伝えた。

　記事はまた、フランスで中国人が狙われていることに関連して、ルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオールなどの高級ブランド75社が5月に「パリが安全でないとお考えであれば、ロンドンやミラノをショッピングの目的地にすることも可能」という共同の声明を発表したことも紹介した。（編集担当：今関忠馬）