「バーベキューなんてわざわざ習うようなことある？」という人にこそ、おすすめしたいバーベキュー検定。 写真上から1）塩うし。牛肉とズッキーニを組み合わせるのにも理由があるんです。写真2）しっとりジューシー牧場チキン。これはぜひマスターしたい！　3)カナダビーフのペッパーステーキ。きれいな焼き目をつけるコツも教えてもらいました。4）“バーベキュー三種の神器”を解説する下城会長。5）検定に合格すると、日本バーベキュー協会の初級バーベキューインストラクター合格認定証と会員IDカードがもらえます

写真拡大

手際よく炭をおこして、美味しく肉を焼くコツを学べる。しかも、試食付き！　という日本バーベキュー協会主催の「バーベキュー検定」に行ってきました！　

会場は東京・豊洲にある「CAFE;HAUS」　。広々としたオープンテラスがあり、ガーデンバーベキューも楽しめるカフェです。検定は11時からスタート。会場につくとすぐに、薄く切ったフランスパンに生ハムを載せたものを渡されました。いきなり試食だ。わーい！　モグモグしながら、周囲を見るとだいたい8対2で男性多め。このあたりの比率は検定日によっても違うそう。年齢層は20歳前後に見える人からおじいちゃん（推定）までかなりバラバラでした。

テンガロンハット姿の日本バーベキュー協会会長・下城民夫さんが登場し、まずは座学での講義がスタート！　バーベキューの歴史から米国や韓国のバーベキュー事情まで、さまざまな切り口からバーベキューについてレクチャーを受けます。そして、一通り講義を受けた後は実技講習！　外に出て、バーベキューグリルを使って肉や野菜を焼きます。正確にいうと、先輩インストラクターのみなさんが炭をおこして、肉や野菜を焼いてくれるので、その様子を見学しつつ、焼き上がったら試食します。わーい！

検定に登場したメニューを紹介します。じゃーん！

・ペッパーステーキ
・牧場チキン
・野菜焼き（ピーマン、しいたけ）
・塩うし（牛肉×ズッキーニの串BBQ）
・フルーツバーベキュー（バナナ、オレンジ、キウイ）
・はちみつトースト
・マシュマロ焼き

こんなに試食できるの？　そうなんです。試食させてもらえるんです。どれもこれも美味しかったですが、とくに印象に残っているものをご紹介します。

●ペッパーステーキ
最初に登場したのはカナダビーフの1ポンドステーキ。分厚いお肉にこんがりキレイな焼き目をつける方法を教えてもらいつつ、ひとくちサイズにカットしてもらったお肉をパクリ。うめぇぇ！　輸入ものと聞いててっきり歯ごたえ系を想像したけど、全然違うよ。やわらかいんだよ。カナダビーフってこんなに美味しいんだ。きちんとコントロールされた炭火で焼いた肉ってこんなに美味しいんだ。うおーー！　隣にいた全然知らない人にうっかり「美味しいですねぇ！」と話しかけちゃうくらい、大興奮。肉塊っていいものですねえ。

●牧場チキン
これは、ヨーグルトベースのたれに漬け込んだ鶏肉をバーベキューグリルで焼いたもの。これまで、私がバーベキューで食べてきた鶏肉はたいてい、ちょっと火が通りすぎて、パサパサになっていました。でも、この牧場チキンは全然違いました。衝撃のしっとり感。何をどうすると、こんなに柔らかく仕上がるのかー！　どうやら炭のレイアウトに秘密があるらしいです。そして、フタ！　バーベキューの本場、米国製のバーベキューグリルにフタがついているのは収納時にホコリが入らないようにするためじゃなかったよ！

●フルーツバーベキュー（バナナ、オレンジ、キウイ）
中火で皮が真っ黒になるまで焼いた後、包丁で魚を開くようにカットして、シナモンシュガーをたっぷりかけて、いただきます。焼きバナナってこんなに美味しかったのか−！　これまで焼きフルーツはあまり得意ではなかったはずなのに、あっさり宗旨替え。スーパーでバナナを見るたびに、焼きたくて焼きたくてうずうずします。

実技講習が終わったら、次は筆記試験です。事前に勉強する必要はなく、講義をきちんと聞いていれば大丈夫！　とのことでしたが、いざ問題用紙を目の前にすると緊張します。周囲も真剣な表情。私もよそ見している場合じゃない！　一生懸命解きました。全30問。
さらに、この日は検定終了後にバーベキューパーティーが開催！　検定を受けた人はもちろん、すでに検定に合格して初級インストラクター資格を持っている人やそのお友達なども参加し、ワインや日本酒を飲みながら、ジュージューパクパク。

日本ではバーベキューというと「公園や浜辺、河原などで薄切り肉を焼く」というイメージがありますが、本来は“パーティ”のスタイルの一つなんだそう。この日のパーティでもローストビーフにバーニャカウダ、ムール貝とアサリのワイン蒸し、ハンバーガーなどのごちそうが続々登場。

参加者の中にアメリカ人の弁護士さんがいたので感想を聞いてみたら、
「日本でこんなバーベキューが楽しめるなんて思わなかったよー、ホンモノだよー！」
と、えらく感激していました。

「いやー、こんなきれいなお嬢さんたちとお話できるなんて、バーベキュー最高！」
と、ご機嫌なお父さんも！　確かに美人率高かったんですよ。やたら可愛い子がいるなーと思って、話しかけたらまさかのCAだったしなー。

バーベキューの場合、「ハンバーガー焼けたよ−」「ガーリックスープできたよ−」と声がかかるたびに、人がワーッと動くので、自然にいろいろな人と話す機会も増えます。しかも、以前、エキレビ！の記事でも書きましたが、バーベキューは「そろそろ焼けたかな」「こっちは食べ頃っぽい！」などと言っているだけで間が持つので、さほど気負わずに知らない人と仲良くなれちゃうんです。デザートのシナモンリンゴまでしっかりいただき、ごちそうさまでした！

次回の検定は1月22日（日）、東京・豊洲の「CAFE;HAUS」で実施。申し込みは日本バーベキュー協会まで。定員30名。
※定員になり次第、募集締切。

また、1月23日（月）には東京・お台場のTOKYOカルチャーカルチャーでバーベキュートークショー「真冬のインドアバーベキューナイト！」が開催されます。ビア缶チキンの解体ショー＆試食も！
（島影真奈美）