金時豆が入ったお好み焼きを食べる?〜徳島県鳴門市〜

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B級グルメの祭典「B-1グランプリ」は毎年大盛況だが、知られざるご当地グルメは、まだまだたくさん存在する。
今回ご紹介するのは徳島県鳴門市で昔から親しまれているお好み焼き「豆玉」。おせち料理に使われるような2cmほどの甘く煮た金時豆がお好み焼きに入っているのだ。なんでもソースと豆の甘さが絶妙に合うのだとか。

鳴門市内のお好み焼き屋さんで定番メニューの「豆玉」
材料は普通のお好み焼きと一緒で薄くのばした生地にキャベツや卵などと一緒に、金時豆を十数粒を混ぜて作る。しっかりとコテでつぶすことで豆の甘さが生地と絡み合い独特の甘みがでてくる。
中でも材料にイカを追加した「イカ豆玉」は人気のメニューなのだとか。「豆玉」は、お好み焼き屋さんのメニューとしてだけでなく、鳴門地方の家庭の定番の味でもあるそうだ。

もともと鳴門市は塩業で栄えた地域であり砂糖が貴重品だった時代もあった。そのため甘いものに対する憧れやこだわりがあり、お好み焼きにも甘い金時豆を入れて食べる習慣ができたのではないか?と言われている。

他にも、ちらし寿司に金時豆がはいっていたり、赤飯には甘納豆が入っているのだそう。ちなみに赤飯にかけるのはゴマ塩ではなくゴマ砂糖。甘いもの好きにはたまらない地域かもしれない。

豆の甘さがひきたつ「豆玉」、B級グルメ界に旋風を巻き起こす日は近いかも。
 
(Written by 石川陽那)


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