先日の記事「日本人に危機感は不要なのか？」に対して「今の日本で働いていくには？」という質問がありましたので、新たな質問を。
「美味しくないけど300円のラーメン」と「美味しいけど1500円のラーメン」なら、どちらを食べますか？

先日のコラムを書いてから「こんなコラムを読まなくても、危機感くらいみんな持ってますよ。」という知人からの連絡があり、もう一歩踏み込んで考えてみたくなった「日本人の危機感」について。

◆ 大人が死ぬまでの5年間と「孫の将来」を考えなくなった社会

日本の現代史については、学校教育でもあまり触れられないことが多く、入試にも出題されにくいということで授業でもあまり扱われない分野とされていますが、今の日本を考える上で、1945年以降の日本で何があったのかについては十分理解しておく必要があると思います。

厚生労働省のWEBサイトに、日本の「平均余命」の推移が書いてあります
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life06/01.html

これによると「労働基準法」が制定された昭和22年の平均余命は、男性50歳・女性54歳となっています。今の定年よりも若い段階で亡くなるという年齢を記しています。

もちろん、戦争により尊い命が大勢失われ、国土が焦土となっている状況でしたので、現在のように国民の半数が癌で亡くなり、内戦による死者並みの自殺者がいるのとは環境が異なりますが、将来を考えるためにはそれぞれの時代背景が土台となっていますので、平均余命は一つの参考指標となるのではないかと思います。

何故ここで戦後復興を書いているのかと言いますと、今の日本が変われない理由が、全てこの復興プロセスにあるからだと考えているからです。


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