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元テレビ局員の下矢一良氏が自身のYouTubeチャンネルで「27時間テレビがなかなか再開できない理由。企画の再定義と時代の変化【メディア フジテレビ】」を公開した。フジテレビの夏の風物詩である『FNS27時間テレビ』が今年も放送されない可能性が高いと指摘し、その背景にある時代の変化と番組企画の限界について語っている。

下矢氏は、2年連続で中止となる見込みの同番組について、スポンサーは戻ってきているものの、「フジテレビとしてはなかなか復活させられないだろう」と推測。その最大の理由として、27時間テレビのコンセプトをどうするかという企画面での高いハードルを挙げる。1987年に始まった同番組は、フジテレビ全盛期のお祭り感や「楽しくなければテレビじゃない」というノリを象徴するものだった。

しかし下矢氏は、かつての有名人の車を破壊する企画や過激な罰ゲームなどを挙げ、「いじめに見えるような笑いが多かった」と指摘。こうした演出が、現在ではBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議対象になりやすいことや、SNSの普及、経済状況の悪化に伴う視聴者の意識変化により、「今の時代と根本的に合わなくなっている」と断じた。フジテレビバラエティにおける勝利の方程式の中に、いじめ的なDNAが含まれていると分析する下矢氏。かつての内輪ノリや、強い者が弱い者をいじるような構造は、現代の視聴者には「ドン引き状態になる」と警鐘を鳴らした。

一方で下矢氏は、『新しいカギ』や『千鳥の鬼レンチャン』といった、視聴者が応援したくなるような温かさや優しさがある笑いを生み出す新しい制作者が局内で育っていると評価。「若い世代に思い切ってグンと下げちゃうというぐらいの出直しをやった方が、次のフジテレビの未来(に繋がる)」と述べ、時代に合わせた抜本的な改革を強く求めた。

チャンネル情報

元テレビ局員の視点から、業界の裏話やテレビ出演の秘訣をお届け!普段はなかなか聞けない、メディアを活用したビジネス戦略やPRの裏ワザを正直にお伝えします!! 略歴:PR戦略コンサルタント。テレビ東京に入社し『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』を製作。その後独立し、中小企業を中心に広報・PRの支援にあたる。