NHK連続テレビ小説『あんぱん』に出演が決定した山寺宏一

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 俳優の今田美桜が主演を務める、2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の第6次出演キャストが18日に発表された。ヒロイン・のぶの夫である嵩が通う芸術学校の教師・座間晴斗役は、アニメ『アンパンマン』チーズ役などで知られる山寺宏一が担当する。

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 中園ミホ氏が手掛ける第112作目の連続テレビ小説は、アンパンマンを生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに描く。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロイン・朝田のぶと柳井嵩の人生。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどり着くまでを道のりを通じて、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語を届ける。

 山寺が演じる座間晴斗は、嵩が通う芸術学校の教師。嵩にとって生き方、人生の考え方の基本を教えてくれた恩師。

■コメント
――演じられる役の印象&『あんぱん』でその役を演じられることへの意気込み
まず、この作品に出演できることをとても光栄に思います!36年前『それいけ!アンパンマン』のばいきんまんのオーディションには落ちたものの、めいけんチーズ役としてレギュラーになれたことに感謝です。座間晴斗は、やなせ先生の恩師がモデル。型にとらわれず本質を見抜き、学生達に真の自由を説く、当時としては稀有(けう)な先生だと思います。ドラマでは、飄々(ひょうひょう)としながらもユニークでおちゃめな面が加わっているような…。やなせ先生への感謝を込めて、この役に全力で取り組みたいと思います!

――連続テレビ小説出演歴、出演作品での思い出、または“朝ドラ”の印象
初出演は『半分、青い。』で1シーンのみの医師役でした。初朝ドラの緊張を悟られない様に必死だった事を記憶しています。
2度目は『なつぞら』で活弁士で声優の豊富遊声役。ドラマは常に不安と緊張でいっぱいなんですが、アテレコシーンだけは楽しく演じられたと思います。
3度目は『おかえりモネ』で気仙沼市観光課課長役。「宮城が舞台の朝ドラで宮城弁で芝居がしたい」という夢が叶いました。震災を扱った作品ですので、本当にたくさんの事を考えさせられ、一生心に刻まれる作品となりました。小道具だった「課長 遠藤克敏」の名刺はいつも財布に入ってます。

――やなせたかしさんの作品のイメージや好きなキャラクター
「やさしく、ユーモアにあふれ、誰にでも楽しめる。その中にこっそり、やなせ先生の深い人生観が込められている」そんなイメージです。アニメ放送開始から担当している『チーズ』『カバお』『かまめしどん』はもちろん、増岡弘さんから引き継いた『ジャムおじさん』も好きを超えた大切なキャラクターです。「ひもじい人を助けたくてパンを焼く」まるで先生の代弁者のようだと感じます。

せっかくですので自分がやっていないけど好きなキャラクターを
・でんでん一座の花形『だいこんやくしゃ』
・愛情深く育てた野菜を涙ながらに提供する『おくらちゃん』
・考えてるのと逆の事を言う『ようせいバック』
・接着剤の銃でなんでもくっつける『ザーマス・ボンド』
・マナーに厳しい『ヨーカンマダム』
・悩んだってしょうがないと歌う『ショウガナイさん』

それと、やなせ先生がお亡くなりになってから生まれたキャラクターなんですが『ベンチさん』も大好きです。誰かが「座りたい」「休みたい」と思った時に、そっと寄り添い座ってもらうために旅をしているベンチさん。まさに“やなせイズム”の結晶のようなキャラクターだと思います。

――高知の印象や思い出
1996年「アンパンマンミュージアム」オープンの際に高知県香美市を訪れました。自然あふれるすてきなところで、やなせ先生の郷土愛を強く感じました。パーティで振る舞われた大量のカツオのたたきに「これが本場の味かぁ!いくらでも食べられる!」とカバおばりに興奮したのを覚えています。