BlueskyがX(旧Twitter)とは異なり「投稿をAIのトレーニングに利用することはない」と表明
Xは2024年11月15日に利用規約を更新し、投稿をAI学習に利用することを明確化したため、日本ではイラストレーターなどを中心に不安の声が広がっています。これに対して、競合SNSのBlueskyは「投稿をAIのトレーニングに利用することはない」と表明しました。
Unlike X, Bluesky says it won't train AI on your posts | TechCrunch
Blueskyは2024年11月16日に公式アカウントを更新し、AIとユーザーデータの取り扱いに関するBlueskyのスタンスを表明しました。投稿は以下の通り。
「Blueskyの新たな一日、成長はまだまだ止まりそうにありません!ようこそ!AIとユーザーデータに関する私たちのスタンスをお伝えしたいと思います」
Another day at Bluesky, and it looks like growth is not slowing down! Welcome!
We’d like to take a moment to share our stance on AI and user data:— Bluesky (@bsky.app) 2024年11月16日 2:17
「多くのアーティストやクリエイターがBlueskyを本拠地としており、彼らのデータを他のプラットフォームがトレーニングに利用することへの懸念を聞いています。Blueskyでは、皆様のコンテンツを生成AIのトレーニングに使用することはありませんし、そのようなことをするつもりもありません」
A number of artists and creators have made their home on Bluesky, and we hear their concerns with other platforms training on their data. We do not use any of your content to train generative AI, and have no intention of doing so.— Bluesky (@bsky.app) 2024年11月16日 2:17
「Blueskyは、コンテンツのモデレーションを支援するために社内でAIを使用しており、投稿をトリアージし、有害なコンテンツから人間のモデレーターを保護するのに役立てています。また、DiscoverフィードのアルゴリズムでもAIを使用し、お客様が好むと思われる投稿を配信しています。これらはいずれも、ユーザーコンテンツに基づきトレーニングされた生成AIシステムではありません」
Bluesky uses AI internally to assist in content moderation, which helps us triage posts and shield human moderators from harmful content. We also use AI in the Discover algorithmic feed to serve you posts that we think you’d like.
None of these are Gen AI systems trained on user content.— Bluesky (@bsky.app) 2024年11月16日 2:17
一方、Xはサービス利用規約の「3.本サービス上のコンテンツ」内にある「ユーザーの権利およびコンテンツに対する権利の許諾」という項目において、「お客様によって提供されたテキストやその他の情報を分析し、その他の方法で本サービスを提供、促進、改善する権利(生成型か他のタイプかを問わず、当社の機械学習や人工知能モデルへの使用やトレーニングなど)が含まれることに同意するものとします。」と記し、X上の投稿をAIのトレーニングに使用すると明確に説明しています。
なお、Blueskyはアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選してから「1週間で100万人以上のユーザーが新たに参加した」と報告していますが、それでもMetaのThreadsがXの競合としては最も多くのユーザーを抱えているとテクノロジーメディアのTechCrunchは指摘しています。なお、Threadsの月間アクティブユーザー数は2億7500万人超で、2024年11月には記事作成時点で1500万人の新規ユーザーを獲得しています。
Blueskyが1週間で100万人ものユーザーを獲得している、ユーザー数は1480万人を突破 - GIGAZINE