人気スター風間柚乃(最前列)礼華はる(2列目右)彩海せら(同左)ら月組男役を従えて、大階段で踊る新トップ鳳月杏(撮影・村上久美子)

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宝塚歌劇団の月組新トップ鳳月杏が16日、相手娘役天紫珠李との新トップコンビで、本拠地お披露目となる「ミュージカル・クエスト『ゴールデン・リバティ』」「Takarazuka Spectacular『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』−IN THE MOONLIGHT−」の初日を迎えた。

大羽根を背負って大階段を下り、終えた本拠地の舞台。無事に公演の幕が開き、そして初日を終え、鳳月があいさつに立った。

入団19年目で立った本拠地の初センター。「月組の鳳月杏でございます」と口にし、客席を見渡して感謝の思いを伝えた。

「今回はお芝居・ショーともにオリジナル作品ということで、大野先生、野口先生をはじめ、諸先生方がこの月組のそれぞれの個性を尊重してくださり、最大限の魅力を発揮できるような、そんなすてきな作品を作ってくださいました」

大野拓史氏が作・演出の芝居は、19世紀後半のアメリカが舞台。「西部劇」をベースに、列車強盗団「ワイルドバンチ」生き残りのジェシー役で主演した。

ショーは野口幸作氏の作・演出。19年目、トップ制度固定後では、最も遅咲きの就任となったが、その分、男役芸を磨きあげてきた。そんな鳳月を「フェニックス・鳳凰」になぞらえた展開となった。

鳳月は「お稽古場からその期待に応えられるようにと本日まで励んでまいりましたが、こうして皆さまと今日お目にかかれて、皆さまの温かい拍手を頂き、これから1カ月間、こんなに幸せな気持ちでここに立つことができるのだなと思うと心からうれしく思いました」と心躍る心境を吐露した。

2024年の大劇場ラスト作品となり「2024年も、あとわずかとなりました。ショーの中にもありますように、『ENJOY THE NOW』。この劇場にいらっしゃる時には全てを忘れて、私たちとの今を楽しんでいただけたらと思います。12月25日の千秋楽まで、どうぞよろしくお願い申し上げます」と言い、あいさつを締めた。

宝塚公演は12月25日まで、東京宝塚劇場では来年1月25日〜3月9日まで。