侍25歳の宝刀は「打てんやろ」 12球団トップの10.8…“魔球”に驚愕「どうなっとんねん」
侍J・隅田が韓国戦で勝利投手となった
野球日本代表「侍ジャパン」は16日、台湾・台北ドームで「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」グループBで韓国に6-3で勝利した。5回から2番手で登板した隅田知一郎投手(西武)は、3回1失点の内容も味方打線の逆転を呼び込む力投で勝利投手となった。韓国打線を抑えたチェンジアップには「すごいね」「至高の1球」といった声があがっている。
隅田は2-2の5回から登板。立ち上がりに単打と二塁打などで勝ち越しを許すが、直後に侍打線が逆転に成功。6、7回は1安打に抑えるなど、3回3安打1失点。6三振を奪う内容だった。
25歳左腕は10日に行われた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ」では1回を3者三振。3月の「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」で2回無失点と快投し、その1イニング目には3者連続3球三振の「イマキュレート・イニング」を披露した。
今季は西武でも初の2桁勝利には届かなかったが2年連続で9勝をマークした。隅田の好投を支えるのが緩急抜群のチェンジアップで、セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA によると、チェンジアップによる失点増減の合計を示すwCHは12球団トップの「10.8」。この数値はプラスが大きくなればチェンジアップの結果が良かったことを表しており、2位はDeNAの東克樹投手の「9.5」だった。
2021年ドラフトで4球団から1位指名を受けた隅田の冴えわたる“宝刀”にファンも絶賛。SNS上には「するりと沈み込む」「魔球」「ド素人でもわかる」「キマりますね」「凄い切れ味」「打てんやろ」「どうなっとんねん」といった声が相次いでいた。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
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2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。