試合後にロッカールームへ引き上げる選手たち。第2戦での逆転なるか。写真:鈴木颯太朗

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[ルヴァン杯・準決勝第1戦]新潟 4−1 川崎/10月9日/デンカビッグスワンスタジアム 

 アウェーでのルヴァンカップ準決勝第1戦で新潟に1−4で完敗。ホームでの第2戦(10月13日)を控えているとはいえ、決勝進出へ川崎にとっては苦しい結果となった。

 ここ数試合では新布陣4−4−2を採用し、4日前にはリーグ戦で町田に4−1で快勝を収めたなか、この日は数人の選手を入れ替えたとはいえ、序盤からミスが続くと、25分と45分に失点。

 立て直しを図ったはずの後半も、立ち上がりの8分で連続失点。0−4とされ、 71分に瀬川祐輔のゴールで1点を返すも、反撃はここまでだった。

 新潟には9月27日の32節、ホームでの一戦で5−1で快勝していたが、相手の初のルヴァンカップ決勝進出への想い、J1でのタイトル獲得への想いに、押されてしまった形と言えるだろう。

 4日後の第2戦はホームで戦えるとはいえ「(決勝が)手の届くところにあるのでそれを絶対に掴み取りたい。0−0からのスタートだと思って臨みたいです」(太田修介)と新潟の意気込みは強い。

 3点差の逆点は非常に難しいミッションで、達成すればそれこそクラブ史に残る“大逆転”と呼べるのだろう。もっともすでにその準備は進んでいる。
【動画】新潟×川崎ハイライト
「非常に悔しい敗戦になりました。球際の部分やシュートを打たせない、クロスを上げさせない、またジャッジのミスで失点を重ねてしまいました。時間帯もそうですし、連続失点もそうですし、いろいろな部分で自分たちでコントロールできる範囲のところをコントロールできなかったことが、結果的に大きな敗戦につながったと思います」

 敗戦の弁を述べた鬼木達監督も、「1点を返したのはホーム等々力に帰るにあたって重要な得点になりました。相手にできたことを自分たちもやり返す気持ちで、次の試合を戦いたいです」と強調する。

 左SBの三浦颯太も決意する。

「まだ負けたわけではない。(終盤に返した)この1点はすごくデカいものだとポジティブに捉えて。今回、相手が4点取って勝っているわけですが、リーグ戦では僕らが大量得点(5−1)しているので、全然不可能なことではないですし、終わってすぐ誰も下を向いてなかったですし、すぐ切り替えて良い準備をしたいです」

 CB佐々木旭も続ける。

「まだ終わってないですし、チャンスは全然あると思っているので、自信や声や戦うところは今日は足りてなかったと思うので、次はホームですし、しっかり。怪我人も決勝に行けば間に合う選手もいますし、そういった選手のためにも、なんとしてでも逆転しなくてはいけないと思います」

 等々力劇場での大逆転はなるか。選手たちの覚悟には注目だ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)