東京ゲームショウ2024にて、PS5 Proが世界初の一般向けに公開されました。@ソニー(SIE)ブース

今回体験できたのは『ファイナルファンタジーVII リバース』です。もちろん設定環境は、最上位設定のエンハンスモード。良質なグラフィックが維持された、4K、60FPSを体験します。

試遊では"パフォーマンスモード(従来のPS5の最高設定)"に切り替えながらプレイすることができ、フレームレートは維持しながらグラフィックを落とした、PS5に近い環境との比較ができました。

ムービーシーンのグラフィック表現で引き込まれる

切り出された本編の一部を体験させてもらいます。始まりはムービーシーンから。

うぉおお!綺麗!クラウド、エアリス、ティファといった、いつものキャラクターたちの、光の反射で生まれる肌の質感、ツヤといった、顔のディテールが綺麗に描写されていて、テンションが上がります。

あまり共感されないんですけど、ゲームのストーリーを重視している自分にとっては、このムービーシーンのクオリティが結構大事なんですよね。ここでグッと絵力で見せてくれると、ゲームにのめり込んでいけるんです。

線の細いものが鮮明に、バトルはヌルヌルに

Photo: 小野寺しんいち

さて、ムービーが終わるといざフィールドへ。レイトレーシングが強化され、AIによるアップスケーリング(低解像度の画像を高解像度にする)技術"PSSR"が実装されたことにより、グラフィックを落とさず、4K、60FPSを実現したスペックとはどんなものなのか堪能していきます。

まずビジュアルとしては、パフォーマンスモードと比較して、“明らかに”くっきりはっきりになっています。

特に驚いたのは、髪の動き。パフォーマンスモードではモサっと束感があるのに対して、一本一本鮮明にファサッと揺れる感じ。他にも、地面の草花の表現も豊かに見え、とにかく線の細いものがわかりやすく綺麗に見えます。

水が付着した岩など、光を反射させる表現も見事。ただ、遠景や大きめのオブジェクトに目を移すと、じっくりと見て違いを感じられる程度かなと。

では、バトルはどうでしょう。これも期待通りヌルヌル動きます。クラウドに連続でバスターソードを振らせるような、スピードが早いアクションでは、特に爽快感を持って楽しめます。パフォーマンスモードと比較しても確かにその違いを感じました。

性能の向上は納得。でも、自分はProの対象ではなさそうでした

Photo: 小野寺しんいち

ゲームプレイ中、都度都度モードを切り替えながら検証できたおかげで、Proの性能の向上を感じられた試遊になりました。Proだから実現できる、高グラフィックと高パフォーマンスの両立をまさに感じられました。

ただ、試遊が終わった後に改めて自分に問うてみました。自分なら、12万円を払って本当にこのPS5 Proを買うか?

答えは、買わない。なぜなら自分にはここまでのスペックは必要ないかもと思ったからです。

自分にとって1番優先順位が高いのは、遊ぶゲームのシナリオのクオリティ。ハードの試遊をしておきながらナンセンスな話かもしれませんが、グラフィックや、バトルの気持ち良さは、あればいいかな、ぐらいのニーズ感の人間なのです。

Proはそもそもハイエンドモデル。とにかく全てにおいて現状の中での最高品質を求めたい人に向けた商品です。パフォーマンスの向上だけじゃなくて、SSD 2TB積んでるのとかもそうだよね。

ゲームハードって、性能が良ければ正解ってわけじゃなくて、その人のゲームの遊び方と、お財布事情によって、何を買うか決めるのが正しい選び方だと思うんです。

そういう意味では、確かに性能の向上は大納得なのですが、自分の遊び方では、Proは必要ないかなーという結論に至りました。

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