写真を拡大 文字は水槽の壁に書いてあるフォーチュンメッセージ(C)2015〜2024 George Nobechi

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世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく

【写真】ちょっとシュールに写してみた不思議な金魚「スイホウガン」

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第1回 コンセプト(ステートメント)はこちら

「フォーチュン水槽番号」で水槽を巡る

6月に、横浜市の中華街にあるチャイナスクエア内の「横浜開運水族館フォーチュンアクアリウム」を訪れた。

中華街大通りを歩いていると、「本当にここに水族館があるの?」とつい思い込んでしまう。でも、ちゃんと看板が見えてきた。(下の写真でその様子が確認できる)


写真を拡大 横浜中華街の中にあるチャイナスクエア内に水族館がある(C)2015〜2024 George Nobechi

入り口ではタブレットでのくじ引きで決まる数字によって「開運うおみくじ」を引き、それに記載されている金運や縁運などを占う「フォーチュン水槽番号」を88の水槽の中から選んで歩く仕組みになっている。もちろん、自分の番号だけではなく、全ての水槽を堪能できる。

出口にあるのはギフトショップではなく…

館内にはクマノミやウーパールーパーのほか、色鮮やかな金魚や熱帯魚がいる。そして中華街ならではの赤提灯が吊るされている展示室もある。

まだ残暑の残る関東だが、中華街をぶらぶら歩くついでに涼しい館内で休憩を取っても良し。しかし何よりも衝撃的だったのは、水族館出口の先に老舗手相占いやかたがあることだ。通常だとギフトショップがあるエリア(それも館内にある)が占いエリアとは、まさに「開運水族館」である。


写真を拡大  赤い提灯が映りこむウーパールーパーの水槽(C)2015〜2024 George Nobechi

また定期的にさまざまな特別イベントなども開催されるので、ホームページで最新情報を確認することもおすすめする