メキシコ中部ハリスコ州の州都グアダラハラのレストランで先月22日、家族らと食事をする女(右)。ゴキブリを料理に故意に混入していた(『Metro.co.uk「Woman ‘drops cockroach’ in food to avoid paying bill」』より)

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メキシコ中部ハリスコ州の州都グアダラハラのレストランで先月22日、家族と一緒に食事中だった女が「ゴキブリが混入している」とクレームをつけ、食事代を払うことなくその場を後にした。ところが監視カメラの映像には、女が故意にゴキブリを混入する姿が映し出されており、レストラン側がSNSに動画を投稿したところ大きな反響があった。「ゴキブリ女」とニックネームまでつけられた女の話題を、英ニュースメディア『Metro.co.uk』などが伝えた。

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先月22日午後6時半過ぎ、シーフードレストラン「プエルト・シャーレ(Puerto Chale)」でゴキブリの混入騒ぎがあった。

当時、レストランのテーブルには女を含む4人が座っており、監視カメラは女がテーブルの下から小さな容器を取り出し、目の前の食事の上に振りかけようとする姿をしっかりと捉えていた。

ところが容器の中に入っている“ある物”がなかなか出てこないようで、女は右斜めに座っていた男からフォークを受け取り、中の物を掻き出している。そうして料理の上に“ある物”を落とすと辺りを見回し、容器をポケットにしまっていた。

一方で同じテーブルに座っていた他の3人はというと、静かにこの様子を見ているだけで特に何かをするわけでもない。すると女はその後、近くにいたウェイトレスを呼び、手で口を押さえながら皿の上のゴキブリの存在を指摘した。女はいかにも気分が悪そうでむせるようにしており、ウェイトレスは問題の皿を下げるとその場から立ち去った。

女はこの一件後、「食事代を請求するようなことがあれば、大問題にする」と言ってスタッフを脅したそうで、家族は注文していた全ての料理を容器に入れて持ち帰り、約14000円(2000メキシコペソ)の支払いをせずにレストランを後にした。

しかしながら家族が去った後、スタッフは食事に紛れていたゴキブリが地元では珍しい個体であることに気が付いた。また「厳しい衛生管理のもとで営業を行っているのに、なぜゴキブリが混入したのだろう」と不審に思い、監視カメラの映像を確認することにした。

こうして女の行為が計画的な詐欺であることが分かり、憤ったオーナーが「非常に不快な経験」としてレストランのSNSで動画をシェアしたところ大きな反響があった。

なおオーナーが、女とその家族について当局に通報したかどうかについては不明だが、動画には次のようなコメントが寄せられた。

「女が監視カメラを見ている写真をプリントして、このレストランから半径160キロ(100マイル)にある全てのレストランの入り口に貼るべきだ。」
「レストランでたらふく食べた後、けんかを始めるグループもいる。彼らは『出ていけ』と言われるまでけんかを続け、支払いをせずに去っていくんだ。」
「彼女はこれが初犯ではないね。」
「厳しく罰するべき。」
「女の名前を公表すべき。」
「こいつらをゴキブリギャング、またはゴキブリ家族と呼ぼう。」
「恥を知れ。」
「レストランは客を帰す前に監視カメラの映像をチェックすべきだった。こういった犯罪はなくさないといけない。」
「ゴキブリの混入を指摘しながら、残りの食事を持ち帰ったなんて! 信じられない。」

ちなみに今年3月には中国のレストランで、店主に「食事に髪の毛が混入している」と文句をつけ、全額を返金してもらった男が話題となった。監視カメラの映像には、男がズボンに手を入れて陰毛を引き抜いているのが映し出されており、店主は警察に通報したという。

画像は『Metro.co.uk「Woman ‘drops cockroach’ in food to avoid paying bill」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)