中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

7日、フォーラムでスピーチする北京大学の潘鈞教授。(南京=新華社配信)

 【新華社南京9月9日】中国江蘇省の南京大学仙林キャンパスで7、8両日、地域・国別研究、言語学、敦煌学など多くの最先端の問題について交流と議論を深める「交流と相互学習:日本学研究フォーラム」が開かれた。同大外国語学院が主催、中国外文局対外話語創新研究基地、日本学術振興会北京研究連絡センター、学術誌「南大日本学研究」編集部が協賛し、トップクラスの研究者が集まり、全国の大学や研究機関から学生を含む200人以上が参加した。

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

7日、フォーラムでスピーチする蘭州大学の王冀青教授。(南京=新華社配信)

 基調講演では南京大学区域国別研究院院長の王逸舟(おう・いつしゅう)教授が地域・国別研究と外国語の関係について論じ、地域・国別研究を学問分野として構築するための基盤の一つとして、言語学の重要性を強調した。北京大学の潘鈞(はん・きん)教授は、中国国内の日本語学研究の現状と課題を紹介し、主体性と中国語文章能力の向上に重点を置く研究を呼びかけた。蘭州大学の王冀青(おう・きせい)教授は「日本人と『敦煌学』」と題し、敦煌学の概念が提起され、中日両国で発展した過程を振り返った。南京大学の王奕紅(おう・えきこう)教授は、日本語専攻日本学研究における翻訳教育の適用性と重要性について論じ、「翻訳の場」構築を日本学研究の新たな方法とすることを提案した。中国社会科学院の唐永亮(とう・えいりょう)研究員は、日本思想史から見た地域・国別研究の学問分野構築について考えを示し、学問分野の発展における最上位デザインの重要性を強調した。南京大学の朱鋒(しゅ・ほう)教授は「21世紀の中日関係はどこへ向かうのか」というテーマを掘り下げ、今後の両国関係発展について深い見識を提供した。司会は南京大学の劉東波(りゅう・とうは)助理教授が務めた。

 テーマ別研究フォーラムでは歴史・文化、言語・文学、国際関係と対外言説イノベーション研究などを巡って研究者らが議論を深め、研究成果や最新の動向を共有し、学際的な対話を進めた。今回の開催成功は日本学研究分野のさらなる発展を促進する堅固な基盤を築いた。

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

8日、フォーラムでスピーチする南京大学の朱鋒教授。(南京=新華社配信)

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8日、フォーラムでスピーチする南京大学の張俊翔(ちょう・しゅんしょう)教授。(南京=新華社配信)

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

7日、フォーラムでスピーチする南京大学の何寧(か・ねい)教授。(南京=新華社配信)

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

8日、フォーラムでスピーチする中国社会科学院の唐永亮研究員。(南京=新華社配信)

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

7日、フォーラムでスピーチする南京大学の王奕紅教授。(南京=新華社配信)

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

8日、対外言説イノベーション研究をテーマとするフォーラムの様子。(南京=新華社配信)

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

7日、日本の歴史・文化をテーマとするフォーラムの様子。(南京=新華社配信)

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

7日、日本の言語・文学をテーマとするフォーラムの様子。(南京=新華社配信)

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

7日、日本関連の定期刊行物を巡るフォーラムの様子。(南京=新華社配信)

中国の南京大学で日本学研究フォーラム 研究者ら活発に議論

7日、中日国際関係をテーマとするフォーラムの様子。(南京=新華社配信)