無双!

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「いま最もノリに乗ってるタレント」として、多くのテレビマンが名前を挙げるのが「あのちゃん(年齢非公表)」だ。音楽活動のほか、俳優業もこなすマルチタレントとして活躍する彼女の勢いはとどまるところを知らず、いまや「無双状態にある」ともっぱらの評判。ところが最近、業界関係者の間であのちゃんの気になる“変化”を指摘する声が……。

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 9月4日に5年ぶりとなる写真集が発売されたあのちゃんは、発売を記念した取材の場で、いまの「大ブレイク」について訊ねられ、

「そういうフェーズに入ったか、みたいな感じが強かった。スゴいとも思わないし……。必然的だなとボクは思ってる。『そりゃそうだろ』という自信もあったし」

無双!

 と淡々と回答。実際、あのちゃんの昨年のテレビ出演本数は230本を超え、今年はさらに勢いが加速していると話すのは、民放キー局関係者だ。

「すでに冠番組を持つなど、業界内であのちゃんは『数字の取れるタレント』として認知されつつあります。これまでは“一部の若者から熱狂的な支持を受ける女性アーティスト”といったイメージが強かったですが、彼女の『陰キャ』で『毒舌』な独特のキャラはいまや幅広い世代に浸透している。番組のMCとしてあのちゃんを起用する企画も今後、増えていくと見られています」

 一方でブレイクを「必然」と語った快進撃のウラに、ある人物の存在を指摘する声も少なくないという。

涙ながらの“エール”

 互いに「親友」と呼び合い、仲の良さから「交際説」まで飛び出したことのあるお笑いコンビ「霜降り明星」の粗品のことだ。

 6月にあのちゃんのラジオ番組に出演した際、粗品が「(あのちゃんは)トークもできるし、自分で落とせるし、ツッコミもできる。でも嫉妬の対象だから、過小評価にとどまってしまう。あんまり“あの”をナメるなよ」と涙ながらに力説した一件はネットニュースにも取り上げられ、話題を集めたが、

粗品の言葉を受け、あのちゃんまでも『いっぱいかばってくれて嬉しい』と号泣してリスナーを驚かせましたが、まるで“これからタッグで芸能界の覇権を取りに行く”狼煙のようだと受け取った関係者もいたそうです。自分の才能をすぐ近くで認めてくれる“友人”の存在が、あのちゃんの背中を強く押したと業界内では囁かれている」(同)

 みなぎる自信に目を細めつつ、最近のあのちゃんに“危うさ”を感じる瞬間もあると話すのは、別の番組制作関係者である。

「なめてんの?」

 先日の24時間テレビ(8月31日〜9月1日放送)内のコーナーで、パリ五輪・女子バスケットボール日本代表とのシュートチャレンジに参加したあのちゃんは、シュートを2本連続で外し、ショックで頭を抱え込むことに……。その直後、雛壇にいたタレントのいとうあさこのもとに駆け寄り、優しく慰めてもらう一幕が放送されたが、それを見た視聴者らが「(あのちゃんを)ハグしてあげたい」とSNSに投稿したところ……、

「その書き込みに対し、あのちゃんが〈他人からのハグしてあげたいとかキモすぎ。させて下さいならわかるけどあげたいってなめてんの? お前らは指一本も触れられません〉と自身のXにポスト。あのちゃんが不快な気持ちになった理由も分からなくはありませんが、要は言い方の問題。“暴言”だとして炎上してもおかしくないギリギリのレベルで、フワちゃんの舌禍事件を思い出してハラハラした関係者も多かった」(同)

 同じ“暴言キャラ”でも、このあたりが粗品との違いが際立つ点だという。

「吉本の元先輩芸人に当たる宮迫博之さんや西川のりお師匠に対し、『おもんない』や『老害』と口撃して話題を集めた粗品さんですが、これらはあくまで“ひとり賛否”というコントであって、ネタだとのスタイルを貫いている。実際、芸の一種として提供することで毒が中和され、“プロレス”だと感じている人も少なくない。それに対し、あのちゃんの言葉はストレート過ぎて“ガチ感”がハンパないため、ハレーションが起きる可能性は常に消えない。これまでは“異端児”的なポジションで自由に振る舞えた部分もありましたが、これだけ売れてくるといよいよソレが許されなくなってくる。今後、あのちゃんに“正念場”が訪れる可能性だってゼロではありません」

 栄枯盛衰も世の「必然」だが、あのちゃんはどうか。

デイリー新潮編集部