ハードウェアの設計図も動かすためのソフトウェアもすべてオープンソースで、誰でも好きなように拡張することが可能なコンピューター制御の農業マシンが「FarmBot」です。

FarmBot | Open-Source CNC Farming

https://farm.bot/

FarmBot - Take Back Control - YouTube

「現代の食料生産システムは破綻しており、一個人やコミュニティではどのように食料が生産されるかをコントロールするすべがありません。その結果、我々の健康や環境が危険にさらされています」



「今こそコントロールを取り戻しましょう」というのがFarmBotの主張です。



FarmBotは種まきから水やり、収穫までの全工程をこなし、食料を自動生産してくれる農業マシンです。



種まきはユーザーが望んだとおりの場所に行われ、育てる作物には品種や作付年数、土壌の条件などに基づいた適切な量の水やりが行われます。



アーム部分にはカメラを内蔵。



種まき場所のデータと作物の生育状態を照合して、雑草を検出して取り除きます。



操作はPC、スマートフォン、タブレットなど何でもOK。



コーディングも不要で、「ファームデザイナー」を使ってまるでゲームのように、各季節ごとにどの作物をどう植えるかを決めるだけ。



季節ごとに何を植えればいいか教えてくれるガイドも提供されます。



若い人や技術者ではないユーザーでも、希望通りの植物を世話できるようにFarmBotをプログラムできます。



すべてのパーツが耐腐食性アルミニウムやステンレス鋼、紫外線耐性プラスチックで作られていて、動作環境を選びません。屋内でも。



温室でも。



もちろん、屋外でも。



また、100%オープンソースで、CADデータもソフトウェアもドキュメントもすべてネットで公開されているので、誰でも、あらゆる目的で自由に独自のツールを設計することができます。



アメリカのリバティ大学は草刈りヘッドを作成。



動力を太陽光発電に変更した事例もあるようです。



プランターで動作するように変更した事例も報告されています。



FarmBotは75カ国に約2000台の出荷実績があります。記事作成時点ではセールを行っていて、標準サイズの「FarmBot Genesis v1.7」が2995ドル(約43万3000円)のところ2795ドル(約40万4000円)、大きめの「FarmBot Genesis XL v1.7」が4495ドル(約65万円)のところ4295ドル(約62万1000円)となっていました。

FarmBot Kits

https://farm.bot/collections/farmbot-kits