Amazonの「Ring」やAnkerのスマートホームブランド「Eufy」など、近年ではさまざまなメーカーが自宅のWi-Fiに接続するセキュリティカメラをリリースしています。アメリカ・ロサンゼルス市警はWi-Fi妨害装置を使ってセキュリティカメラを無効化してから強盗に入る事例に対して警告を促しています。





Burglars are jamming Wi-Fi security cameras - here's what you can do | PCWorld

https://www.pcworld.com/article/2405434/burglars-are-jamming-wi-fi-security-cameras.html



ロサンゼルス市警によると、ウィルシャー地区では3〜4人のグループがWi-Fi妨害装置を使って被害者の住居に侵入するなどの事件が発生しているとのこと。強盗グループはWi-Fi妨害装置を用いることでセキュリティカメラに搭載された「強盗の侵入から数秒以内に警察に通報する」などの機能を停止させているそうです。また、一部の強盗グループは、侵入する住居全体の電力をカットすることで有線セキュリティカメラを停止させてから犯行に及ぶなどのケースも報告されています。

一般的に、Wi-Fiをはじめとする、他のデバイスからの電波を意図的に妨害する無線信号妨害装置の使用は法律で禁止されています。しかし、無線信号妨害装置は容易に作成できるため、一部の悪質なユーザーによって装置の販売などが相次いでいるのが現状です。

ロサンゼルス市警は「旅行で家を空けることを誰にも伝えない」「家を空ける際は信頼できる近隣住民に郵便物を回収しておいてもらう」「財布や自動車など、高価な物にはAirTagなどの忘れ物トラッカーを忍ばせておく」などの対抗策などを提案しています。



一方でロサンゼルス市警は「電気ボックスを南京錠で施錠してください」と忠告していますが、海外メディアのPCWorldは「これではボルトカッターを持っている強盗を止めることができません」と指摘。また「強盗を止める手段はほとんどありません」と述べています。

それでもPCWorldは「安心感を得たい場合は、EufyのSoloCamシリーズなど、ストレージとバッテリーが組み込まれたセキュリティカメラを使用してください。その際には手が届きにくく、簡単にアクセスしづらい場所に設置してください」と忠告しました。