家電メーカーのシロカが提供する「カフェばこPRO」は、コーヒー豆と水をセットしておけば、飲みたいときに飲みたい分だけのコーヒーを1ボタンでいれられる全自動式コーヒーメーカーです。カフェばこPROの実物を借りることができたので、どれだけ簡単にコーヒーをいれられるのかを試すべく、実際にコーヒーをいれて飲んでみました。

コーン式全自動コーヒーメーカー カフェばこPRO |シロカ

https://www.siroca.co.jp/product/cafebakopro/

カフェばこPROの見た目やサイズについては以下の記事でチェック済み。

ボタンひとつで豆からコーヒーをいれてくれるシロカの全自動コーヒーメーカー「カフェばこPRO」外観レビュー - GIGAZINE



カフェばこPROの電源ケーブルをコンセントに接続すると、正面にある液晶パネルが点灯しました。



左にある上下ボタンで時計を設定します。時計の時刻を合わせておくことで、タイマー機能を利用することが可能です。



使用する前に、まずミルの上部分を外し、付属のブラシで掃除します。



ミルの下部分も、ブラシでクリーニング。



カップ部分をぬれたふきんなどで拭きます。



バスケットや給水タンク、ミルのふたはそのまま中性洗剤を使って洗浄します。



給水口付近も、ぬれたふきんで拭いておきます。一連の作業は、使ったあとの掃除でも同様に行います。



バスケットを本体に取り付けて、フィルターをセット。トレイの形状にあわせて、今回は台形の紙フィルターを使っています。



さらにバスケットリングを取り付けて、フィルターを固定します。



コーヒー豆を用意しました。ミルには最大200g入るとのことで、今回は100gを量って入れてみました。



ざばざばっと、ミルに豆を投入。



給水タンクに水を入れます。水量はのぞき窓から水面を見て調整。最大量はコーヒーカップ(1杯120ml換算)で6杯、マグカップ(1杯180ml換算)で4杯となります。



付属のサーバーを本体下部にセット。



本体にあるレバーを動かし、右側のサーバーアイコンに合わせます。左側のマグカップアイコンに合わせると、自前のマグカップに直接コーヒーを入れることもできます。



「モード」ボタンを押し、豆からコーヒーを入れるため、豆ひきモードに切り替えます。



次に抽出するコーヒーの量を、上下ボタンで決めます。サーバーにいれる場合、コーヒーカップ4杯分、あるいはマグカップ2杯分まで1度にいれることができます。



次に、ミルのふたにあるひき目調整ダイヤルを回し、豆のひき目を調整します。フタにはひき目を表わす5段階の目盛りがついており、数字が大きいほど細かくひけることを表わします。目盛りは5段階ですが、ダイヤル自体はおよそ20段階くらいで調整できるので、実際はもっと細かな調整が可能です。



次に、「コース」ボタンを押して、コーヒーの抽出コースを「高温」「低温」「デカフェ」から選択します。また、「コース」ボタンを長押しすることで、豆をひく時間を5段階で調整することが可能。豆をひく時間が長いほど、粉の量が増えます。



豆のひき目とひく時間によってコーヒーの濃さが変わるとのことで、取扱説明書には目安表が掲載されていたので、初めての人はこの表を参考に設定するのがおすすめ。



あとはスタートボタンを押せばOK。



スタートボタンを押すと、ミルが動き出して自動で豆をひき始めます。以下のムービーを見ると分かる通り、ミルで豆をひくところは当然ながらかなりの音がします。ひき時間を3に設定したところ、ミルの動作時間は約15秒でした。ミルでひかれたコーヒーの粉はそのままバスケットに落ち、そのままコーヒーをいれるというわけです

シロコのコーン式全自動コーヒーメーカー「カフェばこPRO」でコーヒー豆をひくところ - YouTube

だいたい10分ほどで、4杯分のコーヒーをいれることができました。以下はサーバーからコーヒーカップに、いれたてのコーヒーをそそぐところ。



初回はコースの設定が必要ですが、あとは豆と水をセットするだけで1ボタンでコーヒーをいれられます。サーバーは真空2層構造で保温性が高く、いれてから5時間後に飲んでもコーヒーは温かいままでした。



ただし、サーバーの注ぎ口がやや幅広く、少しこぼれやすいので、カップに注ぐ際は注意が必要。



また、真空2層構造で保温性を重視しているので、サーバーを最後まで注いでも、フタを開けると少し残っているのも気になりました。



コーヒーをいれたあとは、バスケットを本体から取り外して、バスケットリングを外してからフィルターと粉をそのままごみ箱に捨てればOK。バスケットが取り外し可能なので、フィルターの廃棄や洗浄がやりやすいのはうれしいポイントです。



ただ、バスケットの真上にはミルがあるので、バスケットを外すとコーヒーの粉がパラパラと落ち、周辺に散らばるのが目に付きました。そのため、設置する場合は小まめな掃除が必要となります。



今度はひき目調整ダイヤルを5にセットし、豆のひき目を一番細かいレベルに設定します。



ひき時間も「5」にし、一番長くしました。これでコーヒーはかなり濃くなるはず。



この設定で新たにコーヒーをいれてみたところ、明らかにコーヒーが濃くなり、味わいが大きく変わりました。先に飲んだ方は酸味が強く感じられたのですが、ひき目を細かくしてひき時間を長くしたことでコーヒーが濃くなったためか、コーヒー本来の苦味が増し、さらに飲んだ後にフルーティーで爽やかな香りが感じられました。同じ豆なのに、ひき方を変えるだけでこんなに味が変わるのか!と驚き。



粉のひき目を見るため、「モード」ボタンを押して「ミルひき」モードに切り替えます。液晶パネルにコーヒーミルのアイコンが表示されました。



ひき目調整ダイヤルを「1」に合わせた粉がこれ。



ひき目調整ダイヤルを「5」に合わせるとこんな感じ。かなり粉の細かさが異なることがわかります。



ミルにいれた豆を変えたい場合は、基本的にその豆を使い切ってから。すべての豆を使った後は、一度ミルをブラシで掃除します。



ミル下部もブラシで掃除。ミルの刃に付着している粉などを内部に落とし込みます。



今回はバスケットにある使用済みフィルターを捨ててしまったあとだったので、新しいフィルターをセットしました。



「モード」ボタンを押し、「ミルお手入れ」モードに切り替え、スタートボタンを押します。



すると、以下のようにミルに残っていた粉がバスケットに落ちました。このままフィルターごと捨ててしまえばOK。



なお、時計ボタンを押すことで、カフェばこPROを決まった時間に動作させることが可能。豆と水をあらかじめセットさえしておけば、朝にいれたてのコーヒーを全自動でいれてくれるので、「毎朝いれたてのコーヒーを飲まないと1日が始まらない」という人にはありがたい機能となっています。



普段コーヒーを飲む時は、販売店でひいてもらった粉をコーヒーメーカーにセットしたり自分でフィルターにいれて湯を注いだりしてコーヒーをいれていたのですが、同じ豆でも粉のひき方によって味が大きく変わります。カフェばこPROは豆をセットするだけで自動で豆をひいてくれるだけではなく、そのひき方やひく量も細かく調整できるので、ただコーヒーを簡単にいれられるだけでなく、自分の好みのコーヒーを追求することもできます。

ただし、実際に使う上では手入れに手間がかかるというのが正直なところ。バスケットやミルの一部は水洗いが可能ですが、細かい粉が散らばってしまったりサーバーからコーヒーがたれてしまったりすることもあるので、小まめに拭き掃除を行う必要があります。また、幅16.6cm×奥行き27.2cm×高さ42.1cmというサイズなので、ある程度の広さを確保できることが求められます。

シロカのカフェばこPROはAmazon.co.jpで取り扱われており、税込2万9700円で購入可能です。

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