西武“勝ち頭”の24歳は「救世主」 チーム勝利の1/4稼ぐ左腕…進撃支える宝刀“6.3”
西武・隅田はリーグ2位タイの6勝…チーム勝利数の1/4を稼ぐ
■西武 4ー2 楽天(29日・楽天モバイルパーク)
西武の3年目左腕・隅田知一郎投手が、最下位に沈むチーム状況の中で圧倒的な存在感を示している。先発した29日の楽天戦(楽天モバイル)で8回2失点と好投し、リーグ2位タイの6勝目。チーム23勝のうち、約1/4の白星をあげており、ファンは「救世主」「頼りになります」と声を寄せている。
隅田は8回106球を投げ、6安打8奪三振2失点の好投。今季2度目のチーム3連勝を導いた。3年目の今季は13登板でチーム最多の6勝(5敗)をあげ、防御率2.94をマークしている。特に今月は4登板で3勝1敗、防御率2.12と、最下位にあえぐチームを引っ張っている。
波佐見高、西日本工大を2021年ドラフト1位で入団。1年目から2年目の4月にかけて12連敗を喫した。しかし、この連敗を脱して以降はローテの一角として活躍。昨年は9勝をあげ、秋には野球日本代表「侍ジャパン」に選出された。進撃を続ける左腕の武器はチェンジアップだ。
セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、チェンジアップによる失点増減の合計「wCH」は12球団トップの6.3。やはりチェンジアップの使い手であるDeNA東克樹投手が2位で3.3。隅田の宝刀がいかに秀でているか分かる。
チーム勝利数の1/4を稼ぐ24歳に、ファンも歓喜。SNSには「最多勝争いに食い込める」「なぜこのチームが6位」「今の西武で6勝は凄いな」「奮闘に感動する」「最多勝獲ってほしい」とコメントが寄せられている。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。