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ガース・エニスとダリック・ロバートソンの同名コミックに基づく、Amazonシリーズ「ザ・ボーイズ」(2019-)。当初はドラマシリーズではなく、『ドント・ルック・アップ』(2021)アダム・マッケイ監督による映画3部作として検討されていたことが明らかとなった。

当初「ザ・ボーイズ」が映画として検討されていたことは、プロデューサーのセス・ローゲンが2022年にいた。企画の発端は、ローゲンと彼の長年の製作パートナーであるエヴァン・ゴールドバーグがコミック第1巻に大きな感銘を受けたこと。2人はすぐ米ソニー・ピクチャーズに企画を持ち込んだが、実際に映像化されるまで10年にわたる紆余曲折を経たという。

このたび米のインタビューでは、ローゲンが改めて当時を振り返っている。「(第1巻を読んで)“なんじゃこれ、めちゃくちゃクレイジーだ”と思いました。それで、その週にソニーへ行って、"これを映像化すべきだ”と話したんです」。

その後ソニーが権利を獲得し、企画はいくつかのプロセスを経たものの、最終的にローゲン、ゴールドバーグ、そしてショーランナーのエリック・クリプキの元へと戻った。ここまでの経緯は以前語られた内容と同じだが、このたび新たな情報も明らかとなった。Rolling Stoneの記事にこう記されている。

「一時期、アダム・マッケイ監督が『ザ・ボーイズ』を3部作の映画にしようとしていた。第1作は脚本が完成し、シーンのデモ・アニメーションまで制作されたが、MCU以前のハリウッドでは製作のゴーサインを得ることができなかった。」

マッケイといえば、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2016)『バイス』(2019)『ドント・ルック・アップ』『ザ・メニュー』(2022)など、痛烈な風刺とユーモアの効いた作品でお馴染みだ。そんな彼が執筆した幻の「ザ・ボーイズ」映画版について、原作のイラストレーターであるロバートソンは次のように明かした。

「彼は本当にクールなことをやっていました。(企画が通らなかった理由は)単に、それが2018年ではなく2008年だったからでしょう。業界はまだ準備が出来ていなかったのだと思います。」

2008年といえば、(MCU)第1弾が公開された年。当時はまだ今のようにスーパーヒーロー作品がメインストリームとして確立されていなかったため、映画業界で同ジャンルへの理解が進んでいなかったことが一因にあったのかもしれない。

ドラマ「ザ・ボーイズ」はAmazon で独占配信中。

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