計画停電中のウクライナの首都キーウで、私立学校のシェルター内の自習室で勉強する生徒(2024年6月18日撮影)。(c)Anatolii STEPANOV / AFP

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【AFP=時事】ウクライナは22日、同国西部と南部の発電施設に対してロシアが前夜から「大規模」攻撃を開始したと明らかにした。

 ウクライナのエネルギー省は、「南部ザポリージャ(Zaporizhzhia)州と西部リビウ(Lviv)の(国営電力会社)ウクルエネルゴ(Ukrenergo)の施設で、設備が損傷した」とし、ザポリージャ州では従業員2人が負傷して入院したと補足した。

 発電施設に対する大規模な複合攻撃は、この3か月で8回目だという。

 ロシアは侵攻開始から2年以上が経過する中、発電施設に標的を絞ってミサイルと無人機による攻撃を実施。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領によれば、既に発電能力の半分が失われ、ウクライナ側は計画停電や欧州連合(EU)からの電力輸入を余儀なくされている。

 ゼレンスキー氏は今週、国内のすべての病院と学校に「可能な限り早急に」太陽光パネルを設置しなければならないと訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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